178.2007年11月8日(木) 清水丈夫さんの衰えない論客ぶり

 今日はもう立冬だという。寒さはそれほどでもないが、時の経つのは実に早い。年年歳歳時間の経過が早まっているような気がしている。

 近くの八雲堂書店へ清水丈夫さんの選集第5巻「米帝の歴史的没落と闘いの任務」を注文したところ、外出から帰ると妻が書店から注文を取れないと電話があったという。前進社がかつて共産系の出版社だったせいか分らないが、ちょっと残念だ。広告を見れば、販売拡大に努力する主旨が述べられているにも関わらず、販売ルートが確立出来ていないのではないか。いずれにしろがっかりさせられた。直接出版社へ申し込むより方法はあるまい。

 この清水さんの第5巻は、副題と帯文が先鋭的でなかなか面白そうだ。「パレスチナ-ムスリム人民と連帯して米帝の世界戦争戦略と対決しよう」とアジッている。昔のままの清水さんの面目躍如である。清水さんの序文が書き下ろしで250枚といい、主張は、①9・11反米ゲリラ戦争の歴史的意義と労働者人民の立場を鮮明に提起、②第一次中東戦争からアフガニスタン侵略戦争を分析し、米帝の新植民地主義的政策の本質を暴露、③国際反戦闘争を呼びかけ、小泉政権の有事立法攻撃と闘う方針を提起、と中々勇ましい。これだけ現状の政治に対する反骨精神を主張出来る基盤を持っているということは、元々思想形成は積み上げてきており、そのうえに信念を貫く基盤整理もある程度固まったと言えるのだろう。この様子だと、論客だった清水さんは益々筋金入りとなり、ひ弱い私の理論展開では、とても太刀打ち出来そうもない。遠くから見ていることになると思うが、それでもこの第5巻を呼んだうえで、やはり一度お会いしたいものである。

2007年11月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com