杉並区教育委員会では、小学校の1学級40人の定員を30人へ減らそうとしている。東京都では、一応40人学級を標準にしているので、学級定員減少へ一歩踏み出したと言える。ただし、他県では好むと好まざるとに関わらず、すでに過疎化の市町村以外にも30人学級へスタートした自治体もある。問題は、1クラスの定員が減れば、必ず行き届いた教育が出来るかという肝心な点になると、そう単純なものでもないようだ。先生が教える生徒が少なければ丁寧に教えられるというメリットはあるが、それは算数や国語のような5教科などであって、体育とか音楽のような教科ではそうでもないらしい。特に、体育のように大勢の中で競い合って力を伸ばしていくような教科では、生徒数が少ないと反って競り合った経験がなくなり、本当の力がつかないという。実際埼玉県のある小学校では、体育の授業だけは2クラス合同で行われるということだ。
かつて、欧米の小中学校を見学した時に感じたのは、まず生徒数が随分少ないということだった。小学校では、ほとんど1クラス20人以下だった。先生の話を聞いても教えやすいということで、目が行き届くという返事だった。
いろいろ功罪はあると思うが、やはり通常の教育では、出来るかぎりマン・ツー・マンに近い生徒数の少ない授業の方が効果は上がるのではないかと思う。私がいま習っているPCだって、個人教授だから細かいことも尋ねることが出来るし、理解も早い。
今日、東京株式市場が今年最安値の15,197.09円まで下落した。相変わらずアメリカのサブプライム・ローン問題が糸を引いている。まだまだ株安傾向は留まりそうもないが、案外アメリカの経済も不安定だなあと考えてしまう。