201.2007年12月1日(土) チベットのホテルは未だ発展途上

 大分疲労が重なっているようだ。身体は気候に順応しつつある反面、疲労と高血圧の影響からだろうか、なんとなくけだるい気分である。今日もグループの人から風邪薬をいただき服用している。

 今日はツェダンから40㎞ほど離れた、チベット文化と民族の発生の地といわれる「サムイェ寺」と「タントゥク寺」を訪れたが、川沿いにあまり整備されていない道路を走って、道路工事中のため引き返したり、バスが大きくバウンドしたと思ったら車体の機械部分が破損して小一時間ばかり立ち止まったり、ドライバーにとっても苦闘の一日だったと思う。

 だが、やや殺伐としてはいるが、砂埃の中を走り抜ける気分は何とも言えず爽快である。空は抜けるように青く、周囲には人家もほとんど見かけられず、アフリカのサヴァンナ地帯を走っているような雰囲気である。空気が乾燥しているせいで、しきりに唇や手がカサカサになる。ハンドクリームを手放せない。

 ラサの「雅魯藏布大酒店」と当地の「西藏山南澤當飯店」は、いずれも土地の最高級ホテルの格付けのようだが、新しいホテルが性急に豪華さを競うあまり、外見的にはともかく設備面において、またホスピタリティの面でとても期待に応えているとは言えない。部屋までの複雑なアプローチ、鍵の使用方、室内のスイッチ、抽斗の少なさ、バスタブへの注湯の遅さ、等々これから改善していかなければならない点が多すぎるように感じた。そして、いま夕食を終えホテルへ帰ってきたら、ホテルが真っ暗闇の中にある。電気系統の故障らしく全館停電状態だ。ロウソクをもらい、4階の部屋まで歩いて上る。部屋へ戻って20分程度経ったら電気は点灯したが、今日はインターネットも繋がらず、チェックしてもらう予定だった。しかし、スタッフはやっとこさやって来たが、別人を手配すると帰ったまままったく音沙汰なし、この無責任さはどうしようもない。みんな人物は悪くはないのだろうが、こういう好い加減さが、今後チベットのホテル業界全体の評判を落とさなければ良いがと心配である。

 従って、今日はインターネットが用を成さず、メールを読むことすら出来ない。

2007年12月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com