208.2007年12月8日(土) 開眼法要と開戦記念日

 妻は抜糸と検査があるので、施主側としては結局ひとりで開眼法要に立ち会うことになり、少々早めに宝仙寺へ出かけ、仏花、水、果物を用意して簡単に掃除をして法要に備えた。兄弟と連れ合い6人が揃ったところで、お坊さんの読経を始めてもらった。これで自分の墓を建てたことになり、先行き息子にいざという場合の心配をさせないで済む。役目をひとつ終えたことになるが、生前墓というのは妙なものだとも思う。自分の墓に手を合わせ拝んでいても気持ちが入らない。無事法要を済ませて都営地下鉄大江戸線でハイアット・リージェンシーへ移り、ゆっくり中華食を楽しんだ。ここの中華は美味しくて評判がいい。とにかく一仕事終えたというゆったりした気分である。

 さて、今日12月8日と言えば、大東亜戦争開戦記念日であるが、新聞やテレビでは、その関連ニュースがまったく報道されていない。これはどういうことだろうか。かつては、必ず日本国民が自戒の念を込めて、昭和16年の今日忌まわしい戦争が始まったということを繰り返しニュースとして流し、改めて反省したものだった。あの朝日新聞にしても、僅かに「声」欄で読者である83歳の老婦人の投書を載せている程度である。あれだけ悲惨な出来事をいくら時間が経過したとはいえ、何らかの形でニュースとして伝えるだけでもすべきではないかと、マス・メディアの対応に不満が残る。反戦につながるデモの動きすら感じられない。戦争は忘れ去られようとしているのだ。

 同じ12月8日に起きた事件として、ビートルズのジョン・レノンが27年前に暗殺されたことは、かなり取り上げられていた。ジョン・レノンが殺された事件もセンセーショナルではあったが、日本国民にとっては歴史上どっちが報道する価値のある事件かよく考えてほしいものである。ジョン・レノンが亡くなったことは、私にとっても大きなショックを持って受け止めた。丁度茨城県教育視察団のお供で、マルセイユに宿泊していた時、号外で知った。しかし、それにしても日本人にとっては、開戦記念日は忘れてもらいたくない日である。このまま放っておくと、いずれ大東亜戦争も風化して、いつの間にか憲法改正、再軍備という動きが出てこないとも限らない。

2007年12月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com