3097.2015年11月5日(木) 文豪も空いた口が塞がらない図書館の配架

 所属するNPO法人JAPAN NOW観光情報協会事務所の引っ越しに当り、事務所に置きっ放しだった荷物を先日持ち帰ったところだが、まだ私物がありそうだと連絡をもらったので、フォルクスワーゲン社(VW)製のマイカー‘POLO’に乗って事務所まで出かけて引き取って来た。実は、マイカーの車種‘POLO’もVW社ディーゼル車不正の連鎖の中で、昨日二酸化炭素の排出量を少なく見せる不正行為が新たに明らかになった。今年車検を済ませ、つい先日は自動車保険更新に際して、セールスマンはVW社製の中でもガソリン車は大丈夫と明るく話していたが、それも昨日までの話となってしまった。マイカーがいずれの時点においてか、リコール対象になるのだろうか、あまり気分の好いものではない。

 ところで、最近高齢者による自動車事故が多発して社会問題となっているが、道々高齢ドライバーの運転の様子をそれとはなしに見ていると、確かに危なっかしい運転やルール無視が気になる。今日も246号線・玉川通りから山手通りへの合流点で、左右どちらにも合流出来るT字路へ出て1台前の高齢者が肝心なウィンカーの点灯をしない。後ろからクラクションとハザード・ランプで警告したが、ついにウィンカーを出さないまま曲がりきってその後車線変更禁止レーンで車線変更をして、大分先の方で再びウィンカーを出さずに強引な割り込みをしていた。これでは、事故が起きるわけである。自戒の気持ちを込めて書いたが、実際統計的にも高齢者の事故は年々増えているようで、自損事故以外にも、他人を傷つけるケースも増えているようだ。昨日も93歳の女性が少年を轢いてしまった悲しい事故があった。

 私自身あと何年車を運転出来るか分からないが、くれぐれも運転には気をつけなければいけないと改めて思った次第である。

 さて、日経朝刊のコラム「春秋」を読んでみて、ちょっと呆気に取られてしまった。海老名市立中央図書館の話である。ここは「TSUTAYA」が委託運営して新しい手法を導入して話題になった図書館だ。だが、「TSUTAYA」手法は一部で公立図書館らしからぬ問題を提起している。

 コラムでは、そこの選書と配架を問題視しているのだ。例えば、森鴎外の「雁」が鳥類図鑑のコーナーに、芥川龍之介の「芋粥」は料理本に、旧約聖書の「出エジプト記」が海外旅行のジャンルに配架されているのだという。図書館に勤める館員は、本について普通の人よりよほど詳しくなければならない。それがこの程度だとすると、図書館で本を読もうとやって来る人はがっかりし、相談もしなくなるだろう。

 実は、拙著「南太平洋の剛腕投手」も、書店の棚にはノンフィクションに分類して欲しかったというのが本音である。ところが、拙著はどこの書店でもスポーツコーナーに配架されていた。タイトルとワインドアップしたユニフォーム姿の主人公の表紙絵のせいであろう。前記の事象とは異なるが、もしノンフィクションの書棚に置かれていたら、もっと売れ行きは伸びたのではないかと勝手な妄想をしている。それは、ノンフィクション・コーナーの方が場所的にスポーツよりよほど書店の入口に近く、人目につきやすく有利だからである。

 それにしても「TSUTAYA」には、森鴎外も芥川龍之介も空いた口が塞がらないだろう。

2015年11月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com