221.2007年12月21日(金) 先行きの見えない福田内閣

 福田内閣の支持率が急落している。朝日の世論調査に依れば、発足当初53%だったものが、今や31%にまで下がった。不支持率は48%とほぼ半数近くの人が信頼していないことになる。福田首相就任当初は、「背水の陣」内閣として、もう少しやってくれるのではないかと期待されたが、ダメ安倍とそれほど変わらない。

 原因はいろいろあるだろうが、期待感ばかり抱かせて結果が思うように出ない。つまり成果として何も残らないことが、この不人気の最大の原因だと思う。その最たるものが、社会保険庁の無様な年金対策、厚労省のC型肝炎訴訟と防衛省の贈収賄にからむ規律の乱れだろう。朝日も少々人が悪い。いま衆議院比例区で投票するとしたら、どの政党へ票を投じるかとの質問を呈している。今月初めの調査では、自民と民主がそれぞれ32%とまったく互角だったが、現在は民主の38%に対して、自民はたったの23%だそうである。今日の「JAPAN NOW観光情報協会」12月飲み会でも、一度民主党に政権を渡した方が、お互いに緊張感が出て、真面目な政策論争と具体的施策をやって良いのではないかとの意見が聞かれた。みんな同じような考えを持っている。自民も今のまま何も成果を出せないような政権政党では、益々地盤沈下するに違いない。

 こんなムードの中で、来年度予算原案が発表された。近づく衆議院選挙を意識して、財政健全化は帳尻あわせに追われ、財布のヒモが緩みそうである。一般会計予算がざっと83兆円である。これは、私が経済学を習い始めた半世紀前の予算1兆4千億円に比べて、何と60倍である。これだけ大型の予算を組んで、どれだけ国民のためになり、国民が幸せになることが出来るのか。気になるのは、税収がまだとても足りず、消費税値上げの足音が聞こえてくることである。

2007年12月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com