3117.2015年11月25日(水) 三島由紀夫死して45年

 今日一日は大分冷え込み、本当に寒かった。北国札幌では積雪は44㎝もあり11月にこれだけの積雪は62年ぶりとのニュースである。

  駒澤大学では公開講座の今年最後の2講義が行われた。その1人の大泉克郎講師も定年70歳を迎えて今年最終講義となり、大学近くのイタリアン・レストランで打ち上げ懇親会を行った。

 さて、作家三島由紀夫が亡くなったのは、ちょうど45年前の今日だったと知って、改めて時の経つのは早いものだと実感している。45歳で亡くなったから、存命なら今年90歳ということになる。数々の名作を残しノーベル文学賞の候補にも上っていただけに、実に惜しい永眠である。市ヶ谷の自衛隊司令部に集まった自衛官の前で決起せよと檄を飛ばし、同調者がいないと知るや、「楯の会」の同志・森田必勝とともに時代離れした切腹を遂げたセンセーショナルな早世は惜しんでも余りある。

 偶々会社が退けてからある所で自主的なセミナーに出席していた。受講者のひとりが突然今自衛隊の本部で三島由紀夫が暴れて騒動になっているらしいと言い出し半信半疑だったが、帰宅してテレビで詳細を知って驚いた。あまりにも鮮烈な事件に暫し言葉を失ったことを思い出す。

 今テロ騒ぎで世界中があたふたしているが、この現状を三島が知ったらどんなコメントを発したか、不謹慎だが興味をそそられる。

 さて、今日の朝日朝刊を見ていて意外な都市について紹介されているのに驚くとともに、懐かしさを憶えた。ニューヨークの北西300㎞の小さな町ユーティカである。ほとんど日本では知られていない人口10万人足らずのひっそりとした町だ。

 今からふた昔前の1993年11月に文部省海外教育視察山梨県団の先生方25名とともに、ニューヨークから列車で4時間余りをかけて訪れた。同地に3泊して小中校の教育施設を見学した。久しぶりに当時の「文部省教員海外派遣報告書」に目を通してみると、懐かしい思い出が甦って来る。当時はあまり気にもならなかったが、その頃から年々人口が減りつつあった。それが、驚くことに2010年になって80年ぶりに増加したそうだ。その不死鳥の如く甦った原因は、今世界中の話題を浚っている難民だというから面白い。新聞のタイトルは「難民で再生する町」である。それは脱出国を問わず広く難民を受け入れたからである。世界的な企業ゼネラル・エレクトリック(GE)も近々ユーティカに新工場をオープンする。難民の出身地で、ボスニアに次いでビルマが多いというのも私には象徴的に思える。今このユーティカが難民の流入で甦りつつあり、それにビルマ人の存在が貢献しているということを日本の新聞で報道されるというのも私には嬉しい話である。

2015年11月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com