一昨日から地球温暖化を話合うCOP21がパリで開催されている。正式名は第21回国連気候変動会議と称して、世界150カ国の首脳が一堂に会する大会議である。それだけ今や地球温暖化は世界的にゆるがせに出来ない問題となっている。安倍首相はもとより、幡基文・国連事務総長、アメリカのオバマ大統領、中国の習近平・国家主席、ロシアのプーチン大統領ら各国首脳が揃って出席した。今回は開催地がパリということもあり、先日のテロ事件を踏まえて対テロ対策や、ロシア機撃墜問題など政治・外交がらみの議題が俎上に乗ったことも世界中のメディアから注目されている。パリ市内も相変わらず厳しい非常警戒情報が発令されたままである。
現時点で喫緊の課題は、二酸化炭素CO2排出規制とツバル島など南太平洋諸島の水没化防止である。前者については、最大の排出国であるアメリカと中国が、漸く真剣に問題解決へ取り組む姿勢を見せたことは評価されている。米中の他に、日本、ヨーロッパ、韓国などがクリーンな次世代エネルギー技術の開発を促すミッション・イノベーションを発表した。この計画に連動して民間事業家のビル・ゲイツ氏、アマゾン創業者ジェフ・ベゾス氏、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ氏、中国アリババ創業者馬雲氏、ソフトバンクの孫正義氏ら著名な起業家が同計画に数十億㌦を投じるという。国際的な大事業に利に敏い起業家や民間組織が投資するなんてことはこれまでほとんどなかったと思う。時代の流れと起業家個人の哲学があるのだろう。こういう善意溢れるプロジェクトは連携して大いにやってもらいたいものである。
このCOP21に並行して、国際通貨基金(IMF)では中国の人民元を国際的な「主要通貨」として、加盟国に資金を融通するための特別引き出し権(SDR)を認めることを正式に決定した。これで来年10月から人民元をこれまでの他のSDR通貨と容易に両替出来ることになる。因みに現在SDRは$、€、£、¥の4種類だったが、これに人民元を加えて以後は5種類の通貨が国際的に認知されるようになる。これも中国経済の成長がもたらしたものである。
さて、今日元プロ野球チーム・高橋ユニオンズ同窓会が都内で行われた。先日佐々木信也さんにお会いした時、そのことを伺った。健康上支障のない元選手たちが一堂に会するという折角の機会であるので、チームの発足から解散と、佐々木さんを始め幾人かの選手について取り上げた拙著「南太平洋の剛腕投手」を差し上げたいとお話ししたところ、佐々木さんからそれは有り難いと仰っていただいた。その後佐々木さんに宛てて署名した20冊ばかりの拙著をお送りし、今朝電話でその点を確認した。
元選手は存命であってもほとんど80歳を越えておられる筈である。佐々木さんも早や82歳である。球団オーナーだった高橋龍太郎氏のお孫さんに当る秋山哲夫氏も出席されると佐々木さんから伺っていたので、先日秋山氏にメールをお送りした。秋山氏は大学の後輩に当るが、佐々木さんによると食道癌を患い言葉を発せられないので奥さんが付き添って来られると聞いている。どんな懇親会だったのか興味があるが、それは佐々木さんから後日お伺いしたいと思っている。