一大決心というほどのことでもないが、あまりにも不誠実で傲慢な朝日新聞に対して今日「ひとりデモ」を仕掛けるつもりでいた。ところが、昨晩敬愛する高名な作家である大先輩からメールで「朝日とは何があったか知りませんが、彼らは神様で、物書きは○○非人[差別用語だが、朝日の見方が差別的という意味]です。また、このことを決して本に書いてはいけません」と行動を自重するよう説得された。そこで残念だったが、今日の計画を中止とすることにした。折角身に纏うために白紙に書いたアジテーション看板も作ってあったが、それらを無駄にすることになってしまった。頭から身体全体にアジの檄文を巻付け、築地の本社前を1時間ばかりデモって、その後朝日本社ビル内へ乗り込んで渡辺雅隆朝日社長宛要望及び抗議書を手渡す予定だった。これは対朝日作戦の第2の矢となるものだった。
アジの文言はこうだ。お腹部分には「お年寄りを愚弄する朝日」「読者をバカにする朝日」「不祥事を反省しない朝日」「質問に応えない朝日」「言い訳して居直る朝日」として、背中部分に「嘘つき」「無反省」「虚報」「ゴーマン」「驕れる朝日は夕日新聞へ」「こんな朝日に誰がした」と墨書した。社長に手渡す予定だった文書を、新たな手紙、そしてアジ文言を書いた写真とともに近々社長宛に送ろうと思っている。まだ、第3の矢も考えていたが、これも中止することにした。大先輩から朝日とのバトルの経緯を本に書くことも止めるようアドバイスされたので、この点は今後先輩と話し合ってどうしたら良いかを考えたいと思っている。
そもそも事の発端は、6月5日付の東京新聞と並び、朝日朝刊一面トップに「高齢者の地方移住を」の記事を掲載したことにある。確かに地方創生会議の提言をそっくり括弧付で拝借したものではあるが、一見して見出しだけを見た読者は、高齢者を地方へ移住させる計画と受け取った。あまりにも見出しと内容の構成に配慮が足りず、浅慮である。私の周囲にも早とちりだが、そう理解し憤慨した友人が何人かいる。近くの図書館でその記事を読んでいた人が、やはりそのように思い込み怒っていた。朝日姥捨山説である。1週間後フジテレビ「mr.サンデー」の中で、元NHKの木村太郎氏も怒っていた。
これについてすぐメールで記事のまとめ方がおかしいと指摘し何度か注意したが、一向に回答がなく、止むを得ず社長宛に親展の書留便を送った。それに対して漸く苦情処理部門の部長から回答があった。だが、自己主張と言い訳ばかりで反省がない。とても納得出来ず、何度質問しても彼らは的外れで言い逃ればかりをするばかりだった。ついには、自分たちの考えは言い尽くしたと一方的なメッセージを残してトンズラしてしまった。「朝日新聞綱領」に誓った読者への配慮なんて欠片もない。傲慢と裏切りに溢れている。その他にも自分たちの言い分を主張するばかりで、とても納得出来ないまま今日に至っている。
いつまで言い争っていても埒が明かないが、第1の矢(社長との面会だったが、拒絶された)に次ぐ、第2の行動に出ようとしたのが今日の計画だった。
今後どういう落とし所があるのか、今しばらく朝日の出方を待ちたいと思う。