今国内外で中々決められない課題がある。国内では、昨日、一昨日と本ブログに取り上げた消費税値上げに伴う軽減税率の対象品目である。国際的には先月末以来審議を続けているが、依然として参加国の間で最終合意が得られていない第21回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)である。
前者は昨日時点で食料品の対象として生鮮食品の他に、加工食品、菓子類、飲料を加える方向でまとまりそうだったが、対象品目の線引きが難しいと公明党がゴリ押しのすえ、食料品は外食も含めてアルコール以外の食料品すべてを軽減税率の対象にしようという線が濃くなってきた。これで更に3000億円の追加支出である。つまり総額で1兆3000億円となりそうだ。自民党、公明党のさや当てだけで、軽減税率対象品目が増え、国費支出も増え、両党議員だけがご満悦になるのであろう。こういう大判振る舞いをやっているから、いくらお金があっても足りなくなるし、財政再建なんて夢のまた夢である。どうして政治家は国民が納めた税金をそう軽々しく扱うのだろうか。
後者については、先進国と途上国との間で資金支援の面で折り合いがつかず、今日が合意を表する最終日の筈であるが、これも難しくなってきた。従って場合によっては会議が順延される可能性もある。COP21の最大の目標は、産業革命前からの気温上昇率の目標を1.5℃未満とすることであるが、このために2020年以降先進国の途上国への資金支援年間1000億$を下限に積み増すことを目指していた。それが先進国側と途上国側との間でまとまらない。その資金支援の調整が出来ていないのである。果たして今日中に先進国側と途上国側との話し合いがまとまるだろうか。
今日は久しぶりにJAPAN NOW観光情報協会の月例観光セミナーに出かけた。朝の内は土砂降りで肌寒かったが、昼前には晴れ上がり気温もぐんぐん上昇し、都内の最高気温は驚くことに24.1℃を記録し、汗ばむほどだった。三重県尾鷲市では実に25℃台を記録したが、これは真夏日と同じである。12月にこれほどの高温は、1875年の気象台開設以来初めてだという。気象の変動も激しいが、これもCOP21の結論に良い面で影響を与えれば良いのだが・・・。