最近の若手スポーツマン(ウーマン)の並はずれた活躍ぶりには、驚き感心させられることがある。この一両日のアイススケート・男子フィギュア・スケートの羽生結弦選手のグランプリ(GP)優勝とその高得点、及びバドミントン男女シングルの桃田賢斗選手と奥原希望選手のそれぞれの優勝である。
羽生選手は2週間前のNHK杯で前人未到の不可能とされたトータル300点を上回る高得点を挙げたが、今回はそれを更に超える330.43点の過去最高得点で2位に圧倒的な差をつけて優勝した。
一方、とかく地味なスポーツと言われるバドミントンでは、これまで日本人選手がメダルを獲得したことはなく注目を浴びることもなかった。だが、スーパーシリーズと称されるバドミントン界の年間トップ8によるファイナルで男女2人が予想を覆して優勝してしまったのである。2人はのびのびプレイしている点が良かったのではないか。地味なスポーツであっても、日本人の存在感が際立ってきたのは頼もしく嬉しいことである。
3人が揃って20~21歳でまだまだノビシロがある。特に、羽生選手にはこれまで日本人が不利とされていた体格面で恵まれていて、バランスの良いスタイルであるうえに、研究心も旺盛のようで今年GP3連覇を遂げたが、まだまだ成長しそうな可能性を秘めており、今後の活躍が大いに期待される。
さて、すったもんだしてケチがついた新国立競技場の新しい設計図2案が公表された。このうち最終的に1案を選ぶ。久しぶりに組織委員会会長の森喜朗さんも坊主頭で姿を見せたが、ついうっかりB案が良いと口を滑らし、馳文科相に諫められていたのはお愛嬌であろう。没とされたザハ案に比べて大分落ち着いて、神宮の森の中のスタジアムという観点から見れば、より馴染んでいると思う。今だからこそ言えることだが、どうしてあのような高価で場違いの新国立競技場建設案が受け入れられたのか、不思議である。
今日はゼミの仲間と恒例の牡蠣料理のレストランで忘年会である。幸い日本経済新聞社から内定を得た恩師のお孫さんにも参加してもらい、内定祝いを兼ねた懇親会となった。彼も新聞記者一筋に1年間留年をしてまで初志貫徹した意欲には、我々全員が感心していた。その意欲を大いに買ってあげたいし、今後精進され活躍されるよう願っている。