いくつか忘年会を済ませると少しずつ年の瀬が迫っていることを感じさせられる。先日海外の友人へクリスマス・カードを送ったところだが、昨日ミクロネシア連邦のフリッツ駐日大使夫妻からクリスマス・カードをいただいた。
引き続き一昨日から年賀状を書き出している。昨日忘年会帰りに井の頭線渋谷駅で張り出された広告をカメラに収めている何人かの女性を見た。年賀状販売の広告である。今年はグループ「嵐」のメンバーをモデルにして郵便局が年賀状を出すようPRしていると知ったが、むしろ年賀状とは無関係に嵐の写真を撮っていたわけだ。それはともかく年々年賀状を書く人が減っているらしい。中には虚礼廃止だなどと意気込んでいる人がいたが、それはちょっと違うのではないかと思う。彼らは年賀状を書くことを面倒に思っている人で、こういう人は多分普段から手紙やハガキも、或いは文章を書くこともあまりしない人ではないかと思う。
今年も例年通り600枚ばかり年賀状を買い込んだが、これをプリントして1人ひとり相手の顔を思い浮かべながら万年筆で住所を書くのは時間がかかるが、1年の行事の締め括りだと考えている。
小学校時代の担任教師が美術に関心が深くて、年賀状の心構えについても丁寧に教えてくれ、更に版画について学び、爾来年賀状は長い間版画で仕上げていた。その当時から手書きで心を込めて書くよう指導された教えが今も頭の中にある。従って、年賀状に限らず手紙は相手に真摯に向かい合い、心を通じさせようとの願いを込めてじっくり書くことであり、今年の年賀状もそう考えながら書くつもりだ。
今年も残すところあと半月となった。