731.2009年5月14日(木) ブログを書き始めて2年

 今日この書き込みでブログ「ご意見番の意見」を書き始めてからまる2年が経った。あっという間の2年間だった。最初はどう書くべきか、考えてもこれというはっきりしたテーマも書き方も思い浮かばなかった。自分の周囲に起きたこと、自分が感じたこと、マス・メディアに取り上げられたニュース等々を自分なりに自然体で書いていけばよいのではないかと思って今日までやってきた。実際2月の出版記念会のスピーチで「知研」理事長の久恒啓一多摩大教授は、ブログでは私がいつも何かに対して怒っていると表現されたが、その通りかも知れない。それが私のペースであるのかも知れない。これからもこんな調子で気張らず自由に書いていこうと思っている。

 多摩大学公開講座は「オバマ新政権の行方を読む」と題して、東京財団上席研究員・渡部恒雄氏が講義された。渡部氏は民主党最高顧問・渡部恒三氏の子息でもある。歯科医師上がりではあるが、10年間アメリカで学び、最後の4年間はワシントンD.C.の戦略国際問題研究所(CSIS)に在籍された。今年44歳のアメリカ政治専門家として今マス・メディアに登場したところである。

 与えられた80分間を70分の講義と10分の質疑に充てたが、時間配分もそつなく70分間立て板に水を流すようなしゃべり方に父親のDNAを偲ばせてくれた。

 レジュメに沿って話されたが、オバマ大統領の政策を①閣僚、②ホワイトハウス、③閣僚級以下の重要人事、④アジアチーム、のメンバーの経歴、持論、人脈等の視点から分析された点が、斬新な感じだった。ブッシュ大統領時代の主要シンクタンクとの関係図を示して説明された。スーザン・ライス国連大使の指名、ヒラリー・クリントンとの選挙戦における論戦、ヒラリーを国務長官に任命した戦略について、アメリカの政治研究に深く関わった者ならではの分析が面白かった。

 さて、またビルマで厄介なことが起きている。軍事政権は自宅軟禁中のアウン・サン・スー・チーさんを刑事訴追した。先日ひとりのアメリカ人がインヤ・レイク湖畔にある彼女の自宅へ対岸から泳いで渡り、翌日戻ってきたところを逮捕された。彼女は禁止されていた外国人を自宅に宿泊させたとして訴追された。しかし、刑事訴追の真意はそんなことではない。6年前から自宅軟禁されていて、今年その拘束期限が切れる。来年総選挙を予定している軍政としては、人気のある反体制派の彼女が自由になり、軍政に不利な選挙になることを恐れて事前に手を打ったというのが本当のところではないだろうか。

 また、ビルマ軍政の悪辣なやり方が表面に出てきた。軍政は外国から厳しく民主化弾圧を批判されながら、相も変わらずもぐら叩きのように民主化の芽が出てくるとつぶすという構図を繰り返している。いつになったらビルマに自由と民主化が訪れるのだろうか。

2009年5月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com