駒沢大学の公開講座が今日から始まった。今年は「現代広告論」と「本と出版の周辺」の2講座を受講することにした。「現代広告論」を担当する岩崎宇雄氏は、電通出身で桜美林大学教授でもあり、実務と理論に精通している。最近の広告業界の低迷ぶりを指摘された。かつては全広告業界の取り扱いが10兆円を超過していたが、今では7兆円まで落ちたという。TVの取扱額も落ちているが、新聞の落ち込みがとりわけ激しいらしい。特に、トヨタ自動車のごとき不況業種は広告宣伝費を30%も削減すると噂され広告業界は戦々恐々のようだ。今日の話は面白かったので次週が楽しみだ。
「本と出版の周辺」の講師は、柴野京子氏で20年間出版取次会社「トーハン」に勤められたそうで、パワーポイントを使いながらわれわれ外部の者が知らない情報を教えてくれた。今の出版業界というのは、出版会社と書店の間で取り次ぎする書籍問屋の内「トーハン」と「ニッパン」の2社で取扱の約70%を占める寡占状態にある。書籍、雑誌を取りまとめた流通機構で日本独特のスタイルになっている。そのせいでもちろん欠点もあるようだが、外国に比べて日本の書籍代は安いらしい。こちらの授業も楽しみにしている。
さて、知研の出版プロジェクトで北康利氏へインタビューした時の文章を出版社へ提出して担当者の感想が返って来たが、的確なアドバイスをいただいたと思っている。アドバイスに従い修正したいと思っているが、まだ文章を半分ぐらいに圧縮しないといけない。しかし、ある程度担当者の考え方は見当がつくので、何とか早めに文章化して仕上げたい。先陣を切って他のスタッフが書く際のひとつのモデルにしたいと考えているので、良質な文章に纏め上げたい。
昨日北海道の一部では雪が降った。このところ気候が不順で雪が降ったかと思うと、真夏日になったり普段健康でない人は辛いだろうなとつい同情したくなる。それにしても先日に続いて5月に入って2度目の降雪である。これは何か起きる前触れだろうか。