2016年度の一般会計予算案が閣議で決まった。総額96.7兆円は4年連続して過去最大である。毎度言われている財政再建はまったく顧みられることなく、来年の参院選を視野に政府自民党は大判振る舞いである。加えて一億総活躍社会の実現へ向けバラマキに次ぐバラマキである。
国家予算というと大学新入生時に、経済学部の学生なら国家予算ぐらい覚えておかなければいけないと経済政策の講師に言われて、総額1兆4192億4800万円を語呂合わせで「1兆良い国世は平和」と覚えたことを思い出す。爾来この数字をひとつの目安に何かと比較して考えてきた。その1兆4千億円が今や百兆円に手が届くところまで伸びて来たとは、まさに隔世の感である。
その中でも約1/3を占めるのが社会保障費で、これは少子高齢化の折有る程度予想されていたことでもあり、受け止めざるを得ない。ただ、どうしても支出面で放漫な印象は否めない。その最たるものが、低所得のお年寄りひとり3万円の支給である。防衛費関係が5兆円強に達する。長い間防衛費は全体予算の1%が歯止めとしてあった。それが一旦防波堤を超えるや今では5%強にまで増えた。歳入は、税収が対前年5.6%増であるが、その他は減収であり、国家財政の借金は増える一方である。
予算に占める借金の割合は昨年よりは向上したとは言え、35.6%で先進国の中で最悪の水準にある。アメリカの借金依存度は11.9%、イギリスは6.5%である。海外投資家からは財政規律の緩みと見られている。この結果日本国債は相次いで格下げされている。
この日本の借金依存傾向の解消は、税収の飛躍的向上と財政再建の実行以外には考えられない。今の政治家が自分たちの利だけを考えて政治を行っているうちは、残念ながら希望を持てない。
さて、土曜日の明け方に左膝が強く痛み出したが、その後少しは収まっていた。それが、一昨日息子家族を訪れた際少々歩いたために、昨日朝も痛み出した。あまり歩かないよう注意していたが、やはり無理すると痛む。そこで今日かかりつけの松本整形医院で診てもらったところ、少し炎症があるようだとのことで湿布をして、来年まで様子を見ることになった。先生からはあまり無理して歩かないことや、重い物を持たないことなどに気を遣うようアドバイスされた。残念だが、当分ウォーキングも出来ないし、膝に負担がかかることも極力止めるつもりだ。