昨日の北朝鮮による水爆実験が世界的に衝撃を与えているが、韓国国内では対抗上これまでオフレコだった核保有論を言い始めた与党幹部が現われた。昨日韓国政府は実際にはこの実験は威力等から考えると水爆実験とは考えにくいと懐疑的な見解を正式に発表した。これと同時に米ホワイトハウスのアーネスト大統領報道官も水爆の可能性を否定した。
中国はかつての盟友、北朝鮮から事前通告がなかったことにいたくメンツをつぶされたと受け取っており、北朝鮮に対して強硬に抗議をぶつけた。国連安保理でも日本やアメリカと歩調を合わせる意向に見える。
今日のテレビはこの北朝鮮水爆実験でもちきりで、多くの専門家がコメントを述べていた。中でも現在の北朝鮮は建国間もない頃の中華人民共和国によく似ているとの発言があり興味をそそられた。特に今の金正恩第一書記は当時の毛沢東主席とやることが同じだとの話には、当時の毛主席の行動がちょっと分からないので何とも言えないが、一思想家として、また哲学者、革命家として多くの著作も世に出した毛沢東も金正恩坊やと比べられては立つ瀬がないだろう。
こんな中で東京証券市場は大発会から4日連続で大幅な株価値下がりである。4日間で1200円の値下がりだ。中国経済への不安感が拭えず、上海株式市場でも株価は大幅値下がりし、ついに2度目のサーキット・ブレーカーを発動し市場は停止された。
経済的にも、政治的にも世界はただならぬ様相を呈してきたが、夜になって海外から3つほどビッグ・ニュースが入って来た。
1つ目は、パリの週刊誌「シャルリ・ウブド」社襲撃1年に当る今日、厳重警戒中のパリ市内で2人組の男が刃物を持って警察署に押し入り、1人は殺害され残る1人は逃走した。2つ目は、リビアでテロ集団がトラックで襲い65人が死亡した。3つ目は、イエメンのイラン大使館がサウジ・アラビア機に空爆された。いずれも詳細はまだ分からないが、西も東もえらく物騒な世の中になったものだ。