昨夜遅くなって突然入って来た3つのビッグ・ニュースのうち、リビアのテロについて今日の朝刊で詳細が分かるかと思っていたところ、朝日、日経にはそんな記事はまったくない。死者65人に、負傷者が200人近くも出たショッキングなテロ事件発生である。これほどの大事件なのに何ゆえ世界中にネットワークを張り巡らせている日本の新聞社、通信社がキャッチして報道出来ないのだろうか。
ネットで探してもそう簡単には中々見つからなかったが、AFPBB Newsというあまり耳慣れない通信社の報道から漸く概要を知ることが出来た。それによると、リビア西部のズリデンの警察訓練施設に爆弾を積んだトラックが突っ込んだ自爆攻撃で、65人の死者を含む多数の死傷者が生まれた事件であることが分かった。事件現場の生々しい写真も掲載されている。
同じく昨日パリ市内で警察署を襲おうとしていたテロリストが1名殺された事件や、イエメンのイラン大使館がサウジ・アラビア空軍機で襲われた事件は、多少報道されているが、昨日来北朝鮮水爆実験ニュースがメディアを席巻して、他の外電ニュースが入り込む余地がない。
リビアの事件は1月7日に発生したが、何の因果か2008年同日に韓国で起きた倉庫爆発事件で、その時取ったメディアの対応がリビア事件とそっくりである。ソウル近郊・利川の倉庫火災で30名が亡くなった事件である。その時もテレビ・ニュースで一部報道されたが、翌日のテレビ、新聞では一切報道されなかった。その後もテレビと新聞はこの事件をまったく伝えなかった。これほど摩訶不思議なメディアの報道姿勢はないと思っていた。メディアとある筋との間に何らかの密約があったのではないかと当時から思っていた。
1年後韓国で開催されたセミナーにパネリストとして招かれ、バスで会場の東海岸の束草(ソクチョ)へ行く道すがら利川周辺を通った時、隣席の同行通訳に聞いてみると、確かに大火災が発生したと聞いた。だが、日本国内では7日の一部のテレビ放送以外まったく事件を報道しなかった。何だか大事件を意図的に隠蔽して日本国内に伝えなかったとの印象が当時どうしても拭いきれなかった。それが、政治的な意図によるものだったのか、メディア側の自主規制によるものか、私は謎の多い奇妙な事件だと思っていたが、メディアの間には自浄作用はなくそのまま報道されることなく忘れ去られた。
こんな対応でメディアはよくも真実を伝えているとか、世論を代表しているとか偉そうに言えたものである。あまり理不尽だと感じて、2年近く経過した7年前にあるNPO機関紙に事件の詳細について寄稿したことがあった。
残念なことに今度の事件も一部のテレビが伝えただけに終わって、事件は国内で広く伝えられることがないということになるのだろうか。段々物言えば唇寒しということになり、言論の自由が封殺され、民主主義国家否定への道を歩まなければ良いがと願っている。
このところ風邪が一向に良くならないところへ、昨日は腹痛を起こして手元に残っていた腹痛剤を服用する情けない新年になってしまった。昨年末に具合が悪くなった愛車VWが、新年早々ラグビー祭の帰路でエンジン・トラブルを起こして現在修理中である。昨年6月に車検を済ませ、12月にエンジン・オイル個所の不具合で修理してもらったばかりである。更にこのブログを書いているノート・パソコンも調子が悪い。オーナーの健康状態が悪いと車や機械類の具合も悪くなるということか。