6538.2025年4月7日(月) トランプ関税に世界中から不満、反対

 トランプ大統領は相互関税に対する非難と反対を多くの国々から突き付けられているが、真面に取り合う様子が見えない。ところが、外国よりも影響が大きいとされる全米各地で大きな反対デモが起きている。トランプ大統領とともに「政府効率化省(DOGE)」を率いる実業家イーロン・マスク氏への批判も厳しい。デモ隊のプラカードには「IMPEACH TRUMP(トランプを追い出せ)」「DEPORT MUSK(マスクを追放しろ)」と激しい言葉が書かれている。マスク氏は、あまりにも短期間に急速に政府の支出削減に力を注ぎ、連邦政府職員の削減や助成金の打ち切り、その目指すところは政府の支出を1兆㌦、およそ145兆円削減することである。そのやり方が、余りにも強引のため反発も高まっていた。そのためマスク氏が経営するテスラ社の車への反発も強まって、テスラ車不買運動まで起きている状態である。

 反トランプ・デモは全米50州で約1,200カ所、外国も合わせると1,300カ所以上で勃発しているほどの勢いである。この日フロリダの邸宅でゴルフを楽しんだトランプに対して、デモ隊は「市場は急落、トランプはゴルフ」と皮肉たっぷりに書かれたプラカードまで掲げていた。

 日本国内でも政府がどうトランプに対して、日本側の正当な意見を言い、理解させることが出来るのか暗中模索の状態である。経済評論家らが、この相互関税によるマイナス面をしきりにアピールしている。この様子では当分の間埒が明かないだろう。今晩石破首相は漸くトランプ大統領と電話会談をした。その詳細はあまりよく分からない。もううんざりである。

 そこで気晴らしに「閑話休題」として2件。ひとつは、入学式についてである。今日小中校では入学式のところが多かったようだ。親子で楽しそうに入学式へ出席する小学生の姿が初々しく新鮮な感じである。思い出すのは、私自身の国民学校入学式である。戦時中であったために入学式が行われたのかどうかも覚えていない。房州へ引っ越してきたばっかりで友だちは誰もおらず、ランドセルもなく、父の会社の牛乳樽を乗せた馬車引きのおじさんに連れられて学校へ行った。4か月後には終戦となった。

 千葉商科大学では、5日に入学式を終えた。この4月から学長になったのが、NHKニュースでアナとして活躍していた宮崎緑さんである。宮崎さんは、高校の19年後輩に当たり、大学も学部こそ違うが、やはり後輩である。

 もうひとつの息抜きは、先日購入した文芸春秋社が発行した「昭和100年の100人(文化人篇)」のひとり、芥川龍之介について書かれた姪の芥川瑠璃子さんの回想文を読んだ。芥川はひところ私の実家があった湘南・鵠沼の地に住んでいたことがあり、学生時代に友人の親がこの地へ住宅を購入する話があり、下見に一緒に付き合って欲しいと言われて、鵠沼の旧芥川家を見に行ったことがある。庭付きの別荘風で落ち着いた住まいだと思ったが、友人のお宅では古過ぎるということで別の家を購入した。瑠璃子さんは、従兄弟で、その後文学座俳優となった当時慶大生だった芥川比呂志と結婚された。昨日の朝日「天声人語」によると、龍之介の父親は牛乳販売店を営んでおり、彼は明治の瓶入り牛乳を毎日飲んでいた。偶然であるが、私の父もその明治に務めていたので、戦時中も子どものころから毎日牛乳だけは飲まされていた。今も明治牛乳とヨーグルトを健康に良いと信じて毎日欠かさず飲んでいる。その芥川龍之介も35歳の若さで自らの命を絶ってから、再来年には没後100年となる。龍之介の作品は幼いころから読んだが、中でも小学5年生の時に、担任教師が「蜘蛛の糸」を声色を交えて朗読され、その後朗読とストーリーがすごく気に入り、漱石の「坊ちゃん」とともに子どものころの愛読書となった。

2025年4月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com