6528.2025年3月28日(金) 国と民間企業が背負わされた難行苦行

 2024年度も残り4日となったが、与野党間の企業献金禁止を巡る話し合いがまとまらず、来年度の一般会計予算の参議院通過も厳しかったが、今日になって与野党間で期末の31日に参院通過で話し合いがついたようだ。国内政治が追い込まれているこんな厄介な時に、アメリカのトランプ大統領が対米貿易国に対して脅迫的な難問をぶつけて来た。アメリカへの全輸入車の関税を25%も上乗せすると発表したのである。日本車の輸入も例外ではなく、これまで対米関税率は、乗用車が2.5%だったが、27.5%になり、トラックなどは従来の50%が75%という途方もない関税がかけられる。当然それは販売価格に付加されることになり、アメリカ国内における日本車はとてつもなく高額になる。かつてはアメリカの繁栄を支えてきた自動車産業もこのところ外国車に押されて景気が良くない。トランプ大統領は、自動車産業の復興が製造業の中核と捉えてその復興を公約にした。これまでの大量の輸入がアメリカの産業基盤を損なったとして関税政策を正当化している。しかし、アメリカの産業が停滞したなら、本来的にはアメリカの産業自体の販売を伸ばす努力と方策をアメリカ国内で考えるべきであって、無意味な仕返しをしているように外国にツケを回すべきではない。

 これほど急激に、しかも過激にこれまで何かと友好的な関係を保ってきた国々に八つ当たりするのは、トランプ大統領のような悪質な変人だからこそ出来ることかも知れないが、それだけにトランプ大統領の存在自体は、日本をはじめ、諸外国にとって至極迷惑千万である。日本はアメリカからの輸入車に関税をかけていない。それでもアメリカは、日本独自の規制や商習慣などの非関税障壁によりアメリカ車の販売が低迷していると言いがかりをつけている。日本の対米輸出は年間399億㌦に上る。トヨタや日産が高額な献金をしている自民党としては、この不都合を自民党政府はどう自動車メーカーに説明し、対応するのだろうか。難しいが、興味深い問題でもある。

 さて、他方民間企業の不祥事の結論としてどうなるのか注目されていたフジ・テレビの役員人事が昨日公表された。1月末に開催された記者会見で、事件の発端とされた1タレントの女性スキャンダルによって会社の責任者、会長、社長らが退いたが、どうも責任の取り方がすっきりせず、改めて開いた記者会見は延々10時間にも及んだ。それでも会社の対応に納得感が生まれず、昨日の新会長と新社長の人事問題を主とする会見で何とか理解を得られたようである。

 それにしても単なる女性スキャンダルによって、会社としての責任感、対応ひとつでこうまで騒ぎが大きくなるものかと驚いている。フジ・テレビは6月の株主総会までに役員が大幅に刷新され、フジ・テレビの役員は22人から10人へ、親会社のホールディングスは17人から11人に減る。取締役の女性比率を3割以上にし、平均年齢も下げる。企業風土も疑問視され40年以上に亘り権限を揮ってきた日枝久氏が身を退くことに決まった。

 社内体制は一応身軽になって出直すことになったが、抱えた問題の解決は容易ではないと思う。かつては、10年間も民間テレビの視聴率3冠王だったが、今では毎週発表される視聴率では、20位以内にフジの番組はまったく顔を出さないほど落ちぶれてしまった。かなり多くのスポンサーが離れ、今年度の決算見込みでは、対前年度収益は9割も下がり大きな赤字決算となる。復興はいばらの道と言う他ないだろう。

 興味本位な疑問として、これほど大きな問題の発端となったのは、1タレントの不祥事であるが、タレント本人としては身から出た錆によりタレント生命を絶たれてしまい黙って引き下がるのは仕方がないが、多くのテレビ経営者を巻き込み引きずりおろしたり、テレビ会社の経営をどん底に突き落としたり、別の面で罪の意識は感じていることだろう。本音としては、どう思っているだろうか。聞いてみたいものである。

2025年3月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com