6495.2025年2月23日(日) 日本海側で大雪の今日、天皇誕生日を迎える。

 3連休の中日の今日も日本海側を中心に厳しい降雪で、各地でその対応に追われている。今日は天皇誕生日である。天皇は65歳になられた。大学の山岳クラブの仲間と群馬県新鹿沢温泉へスキーツアーに出かけ、ちょうど雪上を滑っている最中にラジオから今上天皇が誕生されたホットニュースを耳にしたことをよく覚えている。あれから65年が経ったとは、時の流れが速いことに驚くばかりである。天皇は誕生日に先立ち、昨日記者会見で、今年が戦後80年を迎えることに平和の時代が続いていることを有難いと仰った。更に戦争の記憶が未来に伝えられることの重要性を語り、ご家族と一緒に過ごす時間が重要で有難いと語られた。天皇はご両親の上皇、上皇后のお気持ちを受けて常に国民に寄り添うお気持ちを抱いておられる。例えば災害被災地へお見舞いにお出かけになられた際には、被災者と同じ目線で膝を交えて被災者の国民に慰めのお言葉をおかけになっておられる様子が窺え、多くの国民が感動している。それはご両親の上皇、上皇后のお姿を幼いころより間近にご覧になられたからであろう。昭和天皇が何となく国民にとって近寄りがたい怖いような存在だったのに比べて、時代も変わったせいもあるが、皇室と国民の距離が近づいたように思う。これからも天皇、皇后両陛下には国民一人一人にとって心の拠り所となられる存在であり続けて欲しいと願っている。

 さて、アメリカのトランプ大統領の唯我独尊の言動が世界中に不協和音を轟かせているが、極右思想にもつながりかねない自らの存在感を打ち出すために、他者を徹底的に攻撃し、非難する手法には些かうんざりしている。

 同じように今ヨーロッパでも右翼勢力が台頭し、特にドイツでは今秋に予定されていた選挙を前倒しして今日総選挙が行われたが、右翼が台頭しナチズムを生んだドイツであるだけに、これからのドイツは周辺諸国からも警戒されている。昨年11月にショルツ政権が崩壊したことを受け、極右派の進出が懸念されている。ショルツ政権は、中道左派の社会民主党、気候変動対策を重視する緑の党、そして企業寄りの政策を重視する自由民主党の3党からなる連立政権だった。しかし、考え方の相違が表面化して、昨年11月に自由民主党が離脱してしまった。

 最近の世論調査では中道右派の「キリスト教民主・社会同盟」が、28%を占めトップの位置にいるが、日本の自民、公明の連立政権以上に少数与党となって今日の選挙の結果次第ではショルツ首相退任が予想される。更に、それに次いで、今ヨーロッパで問題となっている移民や難民に排他的な極右政党「ドイツのための選択(AfD)」が21%の支持率を確保して、第2党に躍進するのではと警戒感が高まっている。AfDは移民に厳しく、不法移民の即時強制送還を主張し、ウクライナへの軍事支援中止まで求めその資金を自国民のために使うべきだと主張し、自国第一主義をアピールしている。その点ではトランプ政権と一脈相通ずるところがある。

 果たして総選挙の結果はどう表れるだろうか。ドイツも戦前に帰ってナチズム的極右派が支配するのか、或いは良識派が抵抗して、ナチスの反省を訴えるのか、明日にでも結果が示されることだろう。

2025年2月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com