今朝近くの東京医療センターで内視鏡による胃カメラを撮ってもらった。昨年9月と11月にも慶應病院で胃カメラを撮ったが、ベッドに横になって口から2m近い管を射し込まれるのであまりいい気持ちのものではない。結果的には2週間後に担当医師から説明を受けることになった。相変わらずお腹の具合がすっきりしない。もう少し良くなれば、もっと積極的に動けるのにというのが本音である。
さて、連日トランプ旋風なるものが北米大陸から地球上に吹き荒れている。トランプ大統領は、身勝手に次から次へと大統領令に署名しては、国内ばかりでなく世界中に軋轢を起こしている。この数日だけでも常識人がやりそうもないことを何の躊躇もなくやって本人は得意気である。
例えば、トランプ大統領は就任直後にパリ協定から離脱し、コロナ対策が緩慢だったと非難して世界保健機関(WHO)からも脱退した。今日呆気にとられたのは、プラスチックのストローがゴミの塊となって地上に放置され、動植物保護生態性の観点から好ましくないとして、バイデン前政権時代にプラスチック製を禁じて紙製のストロー使用を法令化した。ところが、突然これを元に戻してプラスチックを使用するよう義務付けた。誰が考えてもあらゆる面から紙製の方が地球と人類にとって優しい。多分プラスチック業者から見返りを得るのだろう。また、一方的にメキシコ湾をアメリカ湾と名称変更することも、メキシコ湾上を飛行中の機上で署名した。あまりの専権発動にAP通信社が抗議して、同通信は今後もアメリカ以外ではメキシコ湾と記述すると当然の主張を行ったことに対して怒りを表し、今後AP通信社にはホワイトハウス大統領執務室における取材を認めないと強権を発動したのである。他にもまだまだ大統領には常識外のことが多すぎる。
日本に対しても現在輸入品に対する10%の関税を25%に引き上げると述べた。7日に行われた日米首脳会談では、今渦中の日本製鉄によるUSスチール買収問題について、買収ではなく投資でUSSが復権し繁栄するようお互いに協力することで合意した。ところが、本音を明かさないトランプ大統領は、後になって投資額は株式の50%までと言い、それ以上は認めないし、役員も半数はUSS側から選任されるべきであると主張して、アメリカの誇りであるUSSは外国人に譲るわけにはいかないと言い張り、日鉄による買収は難しくなった。両社経営者が現状最善の策と考えていた会社再建案を大統領の特権によりぶち壊し、政治が民間企業にちょっかいを出し圧力をかけるような行為が、資本主義社会で許されるのだろうか。石破首相から反論はまだ聞かれない。アメリカの言論界からも異論は出て来ない。これが現在のアメリカの民主主義なのであろうか。
暴走し、世界中に迷惑をかけている「アメリカ大統領」という我が儘っこを地球上の誰ひとりとして止めることが出来ないとは、あまりにも情けない世になったものである。昨年大統領選中にトランプ氏が狙撃され、危うく命を落とすところだった。彼は命を奪われなかったことを神のご加護のお陰であると述べた。しかし、彼の傍若無人ぶりを見聞する限りでは、不謹慎と思いつつ、つい神がいなければ良かったと思ってしまう。これから4年間世界中の人びとを悩ませ苦しませ続けるのだろうか。それがアメリカ合衆国の大統領である。