6455.2025年1月14日(火) 自然災害と人災によって犠牲者が生まれる。

 昨晩9時半前に宮崎県で日向灘を震源地とする震度5弱、マグニチュード6.6の地震が発生し、九州地方を中心に四国方面まで揺れと津波が及んだ。昨年8月8日に発生したマグニチュード7.1を記録した日向灘を震源地とする地震が、「南海トラフ地震臨時情報」と伝えられたが、今回も同じ規模のものとして一時的に同情報と同じように警戒を発表した。日向灘では地震活動が発生後も活発になり、震度1以上の揺れを観測する地震が今朝4時ごろまでに9回もあったという。気象庁は今後1週間ほどの期間中は最大震度5弱程度の地震に注意するよう警告している。

 この日本の地震の多さに対して、南米、オーストラリア、アメリカなどでもしばしば山火事のような自然災害が起きるが、今回のロスアンゼルス近郊の山火事は、去る7日に発生して以来、1週間が経過したが、まだ延焼しつつあり、12日現在死者が24人となった。4か所で起きた山火事は一時6カ所に拡大したが、その後3カ所が鎮火した。それでもまだ3か所は炎々と燃え拡がっている。避難指示や警告の対象になっている住民は、最大で30万人以上だったが、13日時点で約18万人にまで減った。

 このような自然災害の発生の都度思うことは、地震ばかりは今以て現代科学では予知することは難しいだろうが、火事などはそれなりの原因があり、何とかして早く食い止めることは出来ないものだろうか。戦争とて同じである。

 戦争については、停戦どころか、戦火が一向に収まらず、ウクライナ戦線とパレスチナ・ガザ地区では死者が増え続けている。ウクライナ戦線へロシアの傭兵として駆り出された北朝鮮軍兵士に少しずつ傷が見えて来た。昨日夜韓国の情報機関は、北朝鮮軍兵士のうち約300名が死亡した上に、北朝鮮当局は、北朝鮮軍兵士に対して捕虜となったら自決するよう命じていると伝えた。残酷な話である。ゼレンスキー・ウクライナ大統領は、ロシア軍の戦闘に参加した北朝鮮軍兵士のうち、死傷者が4千人に上がると公表した。現在ウクライナに捕虜となった2人の内ひとりは、このままウクライナに残りたいと語り、もうひとりは家族を北朝鮮へ残しているので故国へ帰りたいと漏らしているそうである。ウクライナ作戦当局は、クルスク州で北朝鮮軍兵士17人を殺害したと発表した。これが嵩じてくると、いずれ北朝鮮国内では出征兵士の家族を中心に、反対の声が強くなり、金正恩総書記への批判が強まり、その立場も微妙になることだろう。その時金正恩総書記は、北朝鮮国民に対してどういう説明をするだろうか。

 ロシア軍への北朝鮮軍兵士の参加については、ロシアは北朝鮮兵士1人あたり月額2千㌦(約31万円)の手当を支払っていると言われ、その大半は金正恩の懐に入っていると見られている。自分のために奉仕し、活動してくれる自軍の兵士らを私利私欲により戦火の真っ只中へ放り込む国家指導者がいるだろうか。時勢が落ち着けば、これらはすべて金正恩総書記に跳ね返ってくる。気の毒なのは、人身御供となった北朝鮮軍の兵士たちである。

2025年1月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com