正月2日は、毎年テレビのスポーツ中継に魅入られる。今日、明日の2日間行われる第101回関東大学対抗東京・箱根間駅伝第1日目では、予想に違わず、優勝候補の筆頭だった青山学院大が最初の1区では10位だったが、徐々にトップとの差を詰め、最終5区の山登りでトップの中央大を追い抜き、昨年に続き往路優勝を飾った。毎年優勝争いをしている駒沢大が、1度もトップ争いをやることなく往路4位にやっと食い込んだ状況なので、明日の復路も青山学院大の独走になり2年連続総合優勝を飾ることになるのではないかと思う。
レースに直接関係ないことであるが、今年の出場選手のユニフォームを見て、少々変わったなと思った。いつもより黒っぽく地味に見えた。パンツは21チームのうち、約15校が黒っぽかったし、シャツが黒色のチームが半分くらいあった。もう少し若者らしく明るいカラーを使用した方が、チーム全体の雰囲気が明るくなると思う。創価大なんか、昨年までは青と赤を採り入れた若干目立つシャツを着用していたように記憶しているが、今日は上も下も真っ黒だった。どうでも好いようなものかも知れないが、他のスポーツ選手のユニフォームは、年々華やかな色彩を採り入れているのに、どうして箱根駅伝だけが今年になってこのような地味なユニフォームを着るようになったのか謎である。
高校サッカー全国大会の試合も中継していたが、全国大学ラグビー選手権大会準決勝、帝京大対明治大、早稲田大対京都産業大の2試合を今年も観戦した。大会3連覇中の帝京大が予想通り明治を破り、京都産業大を下した早稲田と決勝戦で対決することになった。今年の関東大学対抗戦ですでに対戦していて、早稲田大が勝利を収めているので、帝京大の4連覇は難しいと思うが、13日成人の日に行われる決勝戦は熱戦が期待される。今から楽しみである。
かつては、大学と社会人チームの実力は伯仲して甲乙つけ難かったが、近年は社会人チームのレベルが圧倒的に高くなり、日本選手権もかつては社会人チームと大学チームのチャンピオン同士が日本一の雌雄を決していたが、今では社会人チームの間で日本一のチームを決めている。大学選手権の後は、社会人選手権の日本一決定戦を楽しみにしている。
さて、正月早々に治安面で悪評が高いアメリカ社会で、また大事件が勃発した。何度も訪れたことがあり、ジャズの街として知られるニューオーリンズの繁華街で車が暴走し今日時点で15人が死亡し、35人が負傷したという。銃を所有していた犯人は、その後警察官と撃ち合いになり、射殺されたそうだが、過激派組織「イスラム国」に影響を受けていたようだ。それにしても1年を通じてこうも恒常的に殺人事件が起きるというのは、間違いなくアメリカ社会に大きな欠陥があるからである。バイデン大統領は、「いかなる暴力も正当化できない」といつもと同じコメントを述べているが、それなら解決策をどんどん積極的に進めるべきではないか。問題は根深いところにあり、これまでの政府首脳が一向に治安悪化を解決しようとの意思を示さず、放置しているからである。アメリカのGNPは確かに世界一であるが、厳しく言えば、アメリカは国家としては三流で、アメリカ人自身も三流人と見做さざるを得ない。