6441.2024年12月31日(火) 1年の終わり・大晦日に想う。

 今年も大晦日を迎えることになった。妻と2人だけの老夫婦の家庭なので、昨年と変わり映えしない年末であるが、世間に目を向けてみると日本国内や海外の社会がいずれも前途多難ではないかと懸念している。地球沸騰化の名の通り、夏は過去最高の猛暑だったし、冬のは例年に比べ全国的に厳しい寒さで、日本海側では近年稀な大雪に見舞われている状態で、ある大学教授が表現したように1年が夏とだけの2シーズンになるとの予感がしている。国内政治は石破首相にやや頼りなさがあるが、外国の圧政に比べればまだましかも知れない。心配なのは、まもなくアメリカの大統領に就任するトランプ氏が、世界中から懸念されているように、パリ協定から再び離脱して地球温暖化を進め、世界保健機関(WHO)からも脱退をほのめかしていることで、民主主義をぶち壊し、地球沸騰化を進め、対立と差別を拡大させ、世界中に憎悪と不信をばらまき、戦争が発生し拡散することである。世界の3大悪人と見られていた習近平、プーチン、金正恩を超える悪魔の登場を考えると今から憂鬱な気持ちになる。

 私自身今年をざっと振り返って、やはり悲しいことは「べ平連」で活動された小中陽太郎氏とJR東海参与の須田寛氏が他界されたことである。お2人の先輩にはいろいろな面で、ご教示とご指導を賜った。他にも高校の先輩と後輩にも別れを告げなければならなかった。年々親しい人たちが逝かれるが、その点でも現在定期的に連絡を取りながら交流を続けている友人らとは、これからも交誼を保っていきたいと考えている。

 大晦日になると想い出すのは、年末に海外で楽しいひとときを過ごしたことである。最も印象に残っているのは、今から57年前に第3次中東戦争終戦直後にエジプトの首都カイロから戒厳令下にあった運河の街スエズへ列車で向かい、車内の乗客と親しくなり言葉は充分通じないながらも日本対エジプトの紅白歌合戦をやったことである。あの時三波春夫の♪チャンチキおけさ♪を手拍子を交えて唄ったところ、お返しにエジプトの音楽を返してもらった。あの後何度か官憲に身柄を拘束されたが、今思い出してもあんな危なっかしい体験をしたのは、若く好奇心があったからこそ出来たことだとつくづく思っている。

 今年のNHK紅白歌合戦では、もう知っている歌手はあまり出場しなくなり、歌われる曲名もあまり知らない。かつての藤山一郎、灰田勝彦、岡晴夫、淡谷のり子、渡辺はま子、美空ひばり、越路吹雪、村田英雄、三橋美智也、三波春夫らの歌ならすぐにも口ずさむことが出来るのだが、最近の歌手についてはまるでダメだ。今年もまた紅白はあまり観ることがないと思う。

 今年1年を振り返って来年の希望と行動を考えてみると、今や創設者が亡くなり往年の勢いを失った「NPO知的生産の技術研究会」の仲間たちが、試行的に昨年季刊誌を発刊して、私も協力を要請され次号から毎号寄稿することになった。更に現在3版を重ねた「八十冒険爺の言いたい放題」が、意外にも在日アメリカ人の間で読まれているようで、現在ある出版社を介して英語版出版を進めつつある段階にあるので、これを何とか世に出したい。他には、これまで外部に公表した原稿をまとめて私家版として上梓して親しい友人らに目を通してもらいたいと思い、いつまでも記録として残してみたいと考えている。もう一冊、僭越だが、社会批判と政治家批判を私自身のベトナム反戦闘争経験や海外ひとり旅体験を踏まえて書いてみたいと考えているが、これは来年以降になると思う。

 今年も1年366日1日も欠かさずこのブログを書き続けることが出来たことは、ラッキーだったと思う。幸い今日連続6441回を数えることが出来た。これからいつまで書き続けられるかは神のみぞ知るであるが、出来るうちは書き続けて行きたい。

 2人目の孫の女子がこの3月に大学を卒業し就職する。彼女の兄は昨年社会人となったが、孫が2人も社会人になるとは、随分時が経ち、逆に余生が少なくなっていることでもある。健康に留意しながら、妻ともども自由な生活を送って参りたいと願っている。

 間もなく深夜12時にテレビを通して京都知恩院の鐘を聴き、除夜の鐘の音を耳にしつつ、2024年を送ることになるだろう

2024年12月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com