昨日は今年になって最低気温とされたが、今日も寒かった。都内の気温は最高8.8℃、最低5.5℃だったそうである。
このところ中国の社会的現象となった、無差別な殺害事件について、昨日も本ブログに批判的に取り上げたばかりである。あまりにも国民に対する過剰な国家管理に国民の間から批判、更にエスカレートして意図的に無謀な事件を八つ当たりのように引き起こしているようだが、実はそれは国民の間に蟠る不満の発露で社会、或いは中国共産党への報復であると言われている。それはつまるところ国民の独裁国家への精一杯の抵抗であり、不満であるというのである。自由を抑圧し、国民の権利も押さえつけようとする治安当局の締め付けは、近年になって度を超えていると思う。
このようなうっ憤を晴らすようなトラブルが中国の一般社会に充満しているが、昨日公平であるべきスポーツの分野においても中国の自己本位現象が見られ、このまま放置しておいて良いものだろうか疑問に思っている。
それは、昨日アモイのグランドで行われたサッカー・ワールドカップ2026年大会・アジア最終予選で日本代表チーム(FIFAランク15位)が、中国代表チーム(FIFAランク92位)と戦った試合の出来事である。グランド自体が、FIFA推奨基準のピッチより縦横とも1.5m短縮され、行動範囲が狭い中国BK陣にとっては有利に設営されている。日本人選手はグランドが狭く感じたと言っていた。試合に先立って日中両国の国歌斉唱で、「君が代」演奏中に中国人サポーターの大ブーイングで演奏が聞こえないほどだった。試合中には、中国人サポーターがグランドに乱入し、試合が中断される有様だった。更に日本のGK鈴木選手の顔面にレーザー光線を当てる行為も行われた。選手も興奮したのか、2人の中国人選手に対してイェロー・カードが提示される始末だった。試合が終わって流石に日本の森保監督が、迷惑行為を浴びたと漏らしたほど酷かったようだが、これらも無差別殺害と同様に中国国民のうっ憤の発露だろうか。。
今の中国は、多くの面で常識や礼を欠くことが多い。これは国民がいかに気を付けようとも、政府の抑圧的な姿勢や対応がこのままいつまでも続けば、恐らく遠からず、デモやクーデターの発生によって習近平独裁政権が崩壊する可能性があるとも見られている。
話はまったく異なるが、コロナが薄れて観光客が各地の観光地に戻って来て新たな問題を提起されている。近年言われ出したオーバーツーリズム現象が、各地で交通渋滞を起こし、観光客のみならず、近くの住民の生活をも脅かしている。典型的なのは、外国人観光客にも人気の京都であるが、日本の登山のメッカでもある上高地も例外ではない。学生時代や会社で山岳活動していたため、北アルプスの玄関口である上高地を度々訪れたことがあるが、JR松本駅から上高地へ向かう国道が、観光バスと自家用車で渋滞し、上高地に近い駐車場は満車状態が続いているという。そもそも上高地は平地が狭く駐車場スペースも充分取れず、学生時代当時から一般車両の乗り入れは途中の沢渡までしか認められず、その先は上高地・沢渡間を往復するバスで訪れたものである。このため沢渡周辺にある市営の駐車場が午前5時頃には満車になり、路上駐車が相次ぎ、途中の民間駐車場も午前11時ごろには満車状態だったという。
松本市も対策を講じているようだが、この問題は自治体だけでは解決は難しく、観光庁が仲を取り持ってともども解決策を考えないと、上高地だけの問題ではなく日本各地の人気観光地で同じような問題が生まれると思う。普段現場にあまり手を出さないお役所も、他の省庁と同じように傍観しているだけではなく、国民的、国家的問題に前向きな対応を取るよう求めるものである。