昨日からぐっと冷え込み、今日も朝からかなり気温が低い。冬型の気圧配置と強い寒気の影響で、各地で今シーズン一番の寒さとなった。北海道や青森では零下を記録し、新千歳空港では朝に最低気温がー10.7℃を記録した。日中でも気温はあまり上がらず、東京は13.2℃だった。明日はもっと冷え込むようだ。秋になっても夏日を記録する日が多く、今年は稀なほどいつまでも夏が続いていたせいで、秋の入りが遅れ、紅葉が見られなかったが、漸く観光地が紅葉となるや、一気にモミジが満開となり、観光客を喜ばせているようだ。
ついては、一昨日の本ブログに取り上げたように、最近中国各地で人が集まる場所や公共の場で殺傷事件があとを絶たないが、また今朝も湖南省常徳の小学校前で通学途上の小学生の群れへ小型のSV車が突っ込み、大勢の子どもを撥ねて幸い現状では死者がいないようだが、多くのけが人が出ているという。孔子や孟子を生んだ道徳の国・中国でかくも残酷な事件が立て続けに起きるというのは、偶然によるものではなく、人々が社会へ対して何らかの不満を持ってやけくそになっているのだろう。今日の事件でもSNSで伝えられた現場の写真が直ぐ観られなくなった。政府が相当気にしているようだ。中国は建国後今日に至っても国民に選挙権を与えず、共産党がすべての人事を取り仕切り、挙句に国民を監視しつつ自由を奪い取っている政治態勢に、抑えていた国民の怒りが暴発したものではないかと想像出来る。経済発展とともに生活が豊かになったことと同時に、国民がスマホを通して外界のニュースを容易に入手出来るようになり、民主主義国では自由を満喫している実態を国民は知るようになった。今は我慢しているのかも知れないが、いずれ国民誰しもが民主主義、自由の実態における彼我の差を知り、不満を覚え国民が不満を曝け出した時、現在の非民主主義体制が揺らぐ可能性があると思っている。
中国は1日も早く国民のための国家として脱皮して、真の民主主義国家として世界へ登場してもらいたいものである。
さて、先日富士山が過去最も遅い冠雪を迎えたが、今では例年通りの冠雪風景が望めるようになった。いつどこから見ても♪富士は日本一の山ぁ~♪と歌われるように、わが高校の校歌にも北原白秋が♪秀麗の富士を高く 西に仰ぐこの丘~♪と作詞してくれたように、ポエチックでありドラマチックで心を爽やかにしてくれる。その富士山も近年外国人観光客による登山が増え、頂上付近はごった返す有様である。
そこでゴミなどの放棄物など汚染防止、混雑防止の考えから山梨県では、今夏から入山規制の一環として1人2千円の通行料金を徴収し始めた。静岡県では2014年から「富士山保全協力金」として任意で1人千円を徴収してきた。しかし、静岡県でも来年夏から入山管理料の名目で3つの登山ルートにおいて入山料を徴収することになった。現在いくらにするか検討中である。登山に当たり入山料を徴収することには、反対も多い。何のための入山料かという説明が充分なされなければ登山者としては納得出来ない点もある。
現在入山料という名目ではなく、目ぼしい所で、「伊吹山入山協力金」、「屋久島山岳部環境保全協力金」、「信越トレイル整備協力金」、「大杉谷入山協力金」などがあるが、いずれも環境保全に対する登山者からの協力金である。「山が汚れている」ということを聞くことがある。加えて安全性の向上のために、入山料徴収も避けては通れなくなったようだ。