昨日まで慶應病院でいろいろ処置を受けて、一応健康上問題がないということだが、それでもどうも体調があまり良くない。しばらくはこの状態に耐えていくより仕方がないと覚悟している。
このところあまり天候が優れず、今日も夕方にちょっぴり降ったが、それ以外はあまり降らなかった。気温もかなり低めで寒い。
秋もスポーツシーズンたけなわである。東京六大学野球リーグ戦では早慶戦が行われて、慶應は昨日に続き早稲田を連破し、早稲田の優勝に待ったをかけた。早稲田としては、慶應に一つでも勝てば優勝だったが連敗し、明後日明治と優勝決定戦を行うことになった。一方、プロ野球は日本シリーズが終わり一息ついているが、今日から世界の野球強豪国の内12か国が覇権を争う「プレミア12」という国際大会が行われる。昨年3月に「ワールド・クラシック・ベースボール」(WBC)で日本チーム「侍ジャパン」が優勝したばかりだが、これから行われる「プレミア12」というこれも世界1を争う大会とされ混乱してよく分からない。結局主催者が別々で、わが大会こそが世界一を争うものであると権威のあるのはわが大会と主張しているような感じである。
WBCとプレミア12は、いずれも4年に1度開催される。WBCはアメリカの大リーブ機構が主催している。世界各国が地域の予選を勝ち抜いた16チームが出場し、メジャーリーガーの参加者が多いのに比べて、プレミア12は世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が主催者で、予選はなしに世界ランク上位12か国が参加出来る。日本は世界ランク1位にいるので、当然参加資格がある。しかし、どうも紛らわしくワールド・シリーズや日本シリーズの終了により、野球シーズン終了の印象があり、どうもこのプレミア12は盛り上がりに欠ける。どの程度観客が来るのか分からないが、開催年が異なるにせよ、同じような世界大会を開催する意味はあるのだろうか、疑問を感じる。
社会人野球の国内大会には、昔から都市対抗野球大会というのがあるが、今では一時の人気に比べてあまりメディアで派手に取り上げられず、人気も落ち目である。ところが、プロ野球界と同じように、ここにももうひとつ社会人野球日本選手権大会というのがある。社会人野球の王座を決める大会としては、歴史的に都市対抗野球大会の方に権威があるように思える。社会人野球は今年49回目に当たり、昨日決勝戦が行われ、トヨタ自動車が同じ業界のホンダを破り優勝を飾った。都市対抗は今夏第95回大会が行われた。どちらかと言えば、これは都市対抗野球大会の方が長い伝統もあり、応援合戦など多くのエピソードも生み、有名選手を輩出してきた。しかし、これだって2つも似たような大会をわざわざ開催する必要があるのだろうか。混乱を広げているような気がしてならない。
敢えて同じような大会を増やしたことがマイナス面を生むこともある。例えば、その典型的な例として今日から九州場所が始まった大相撲がある。戦前は1年に2場所しか開催されなかった本場所が、今では6場所も開催され、興行主である日本相撲協会には多くの収入が入る。しかし、その反面6場所に出場する力士にとっては、ケガや疲労の回復が追い付かず、ケガのために相撲界から去らざるを得ないケースが散見されるようになった。加えて近年力士の体重が増えて重いケガが増え、回復が場所に間に合わず、無理をして出場する力士が多く、挙句に土俵を去る力士が増えた。
ケガに悩みながらも再起を期しているお相撲さんに、元幕内力士の炎鵬がいる。5年前の取り組みで首を損傷し、現在も脊髄損傷と椎間板ヘルニアに悩み、昨年夏場所から7場所連続で休場し、十両から一気に序の口にまで転落しながらも幕内復帰を期して頑張っている。
今から半世紀前の力士の体重は、平均126㎏だったが、現在最も重い重量の湘南之海関の192㎏をはじめ、今場所は平均が162㎏まで増えた。これでは相撲協会の財産であるお相撲さんを見殺しにするようなもので、各界から場所数を減らしたらどうかという提言がされるが、日本相撲協会としては、減収が怖くてどうしても前向きな行動に踏み出せない。
今日から15日間九州場所が開催されたが、早くも1人横綱の照ノ富士関が連続休場することになった。今のままでは、いずれ大相撲界は大きな試練にぶつかることだろう。