6364.2024年10月15日(火) 衆議院総選挙公示、27日投開票

 今日衆議院総選挙が公示され、27日に投開票されることが正式に発表された。昨晩は各党の党首が各テレビ局に招かれ番組で彼らの公約と考え方を説明していた。お気の毒に「れいわ新選組」の山本太郎代表が、その後体調を崩して緊急入院され、今日公示日の街頭演説は中止されたようである。投票日前に回復されるよう願っている。

 今度の総選挙は自民党派閥の裏金解散と政治不信と言われるように、裏金問題が各党の批判を浴び石破自民党新総裁としては厳しい立場に追い込まれている。特に裏金問題で党からは制裁処分を受けた議員らに対して、党として公認をしないと打ち出しただけに、当の議員としては自民党支部の支援もなく、資金面での補助もなく、無所属で立候補すれば苦しく、厳しい選挙戦を戦い抜くことになる。これも自民党として自業自得であり、首を洗って出直すしかないだろう。

 今回の選挙では、大きな改正点がある。4年前の国勢調査により、人口変動による調整の結果、公職選挙法を一部改訂し、小選挙区では25都道府県の140選挙区が変更になった。東京都が25⇒30、神奈川18⇒20、埼玉15⇒16、千葉13⇒14、その他愛知県15⇒16、で定数増となった一方、地方の10県で1名減員し、全体として10増10減となった。これで人口最少選挙区との較差が2倍以上だった23の選挙区はなくなった。結果的に人口の多い首都圏で定数が大分変更になった。比例代表区では、5区で定数が変わる。東京都ブロックでは17⇒19、南関東ブロックで22⇒23に増え、他方東北ブロック13⇒12、北陸信越ブロック11⇒10、中国ブロック11⇒10に減少する。

 昨晩時点で、小選挙区1,108人、比例代表で230人、併せて1,338人が立候補を予定しているという。先日無罪が確定した元死刑囚の袴田巌さんも選挙権を回復したという。これから12日間、街宣カーが走り回ることだろう。どういう結果になるか、騒がしいとは思うが、石破新政権の信頼がどの程度のものか知るのも楽しみでもある。

 さて、コロナも消えかかって、再び外国人観光人訪日客が増えている。2021年に世界経済フォーラム(WEF)が公表した「旅行・観光開発指数」では、日本が初めて世界1位を獲得した。理由はいろいろあるが、第1に挙げられるのは安全性で、他に伝統文化、美しい風景、おもてなしの心、特徴ある食文化、交通機関の正確な運行、マナー、公衆トイレの清潔さ、等々が評価され外国人に好印象を与えているらしい。

 日本国内に魅力的な都市の資料がある。魅力度が1位だったのは、最近16年連続で北海道に決まった。歌手の北島三郎も喜んでいることだろう。以下2位に京都、3位沖縄、4位東京、5位は昨年の7位からランクアップした神奈川県となった。北海道以外は狭い地域に大勢の観光客が訪れてややオーバーツーリズム現象を示している。どこも魅力的で観光客に来てもらいたい、されど観光客が多過ぎても受け入れきれないとの悩みがある。魅力があるに越したことはないが、それも程度問題だということだろうか。

 ところで、魅力度の反対の統計もある。日本全国の各地方、各県の魅力はそれぞれ異なるが、関東でも魅力度が低いと言われている茨城県が、ずっと日本で魅力最下位県と呼ばれて久しい。かつて旧文部省教員海外派遣事業で茨城県の先生方と4度も欧米の教育施設視察にご一緒したことがある。事前研修などで何度も茨城県を訪れたが、決して悪い印象はなかった。県内に著名な名所や観光地が乏しいことが、人気のない理由だと思っている。県としても何とか最下位を脱出したいとあの手この手を打っていたようだが、漸く全県民の努力が実ったのか、今年初めて最下位から2ランクアップして45位になった。最下位には、不幸にして佐賀県、そしてブービー賞の46位は埼玉県となった。両県ともこれから必死になって汚名挽回に取り組むことになるだろうか。

2024年10月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com