皇室関係の話題にしては珍しく秋篠宮家の悠仁殿下の大学受験について、メディアをはじめ世間一般から大分高い関心を持たれている。天皇・皇后のご息女である愛子さまの女性天皇の話題が、まったく消えたわけではないが、現状では悠仁殿下は父の秋篠宮に次ぐ2番目の天皇継承者である。
元々やや女系の天皇家と同様に秋篠宮家でも真子さま、佳子さまと女性が誕生された後に待望の男子が誕生されたので、将来の天皇像を視野にとかく話題になり注目を集めてきた。
その悠仁殿下は、皇族の方々が進学される学習院へは進学されず、中学はお茶の水女子大付属中、高校は名門大学受験校として知られる筑波大付属高校へ進学されて、東京大学を含む難関大学への進学を考えたのだろうと推測されている。ただ、東大は日本でも入学最難関の大学であるだけに、将来天皇になられようとしている殿下が、敢えて渦中の栗を拾うような東大受験にトライされようとしている姿勢と動静が関心を呼んでいる。率直に言って、東大を受験してもし不合格になったら、その屈辱は生涯付いてまわり、悠仁殿下のみならず、周囲の関係者、国民をも沈痛な思いにするので、出来れば東大受験は避けて欲しいというのが本音ではないかと想像している。失礼を承知のうえで敢えて言うなら、仮に東大に不合格となって浪人生活を送ったとしても1年後、或いは2年後に東大に合格するという確実な保証はない。特権の推薦で入学できるというのは、やや安易で危険な賭けだと思う。寡聞にして知らなかったが、東大に一般受験生を対象に推薦入学という制度があるとはこの度初めて知った。国立大学の誇り高い東大が、いかに将来の天皇であろうとも、受験の門戸を広げるようなことがあるだろうか。条件は厳しいだろう。噂で聞いた話だが、東大関係者の間には、将来天皇になる殿下が東大を受験するとしたら、合格点に達しなくとも安易に不合格とするわけには行かないとの危惧の声があるそうだ。
悠仁殿下は、来月6日に18歳の誕生日を迎えられる。現在筑波大付高3年生として数か月後に迫って来た受験に備えなければならない。殿下は幼いころより自然に親しまれ、その中でも特にトンボに関心を抱き、国立科学博物館からトンボに関する研究発表をされた。今月25日から開催される国際昆虫学会議でポスターを発表し、研究発表をされると言われている。東大推薦進学の布石ではないかと考えられている節もなくはない。
受験という難しい環境に置かれた悠仁殿下には、周囲の一部皇室関係者や東大関係者の間でも戸惑いが見られるという。無責任な国民のひとりとしては、進学先がいつ、どこへ決まるのかという興味と関心がある。
さて、数日前に南方洋上で発生した台風10号が、大型と言われながらもゆっくりと日本列島へ向け北上している。テレビ各局でもかなりの時間を割いて本土への影響を伝えている。東京では29日、30日、31日ごろにやって来ると予想され、防災に備えることをいろいろアドバイスしている。今日奄美諸島が台風圏内に入り、線状降水帯警報が発せられた。東京でも朝から晴れたり、突然激しい雨が降ったり、空には青空と雲が入り混じっているような不安定な天候で、どうにも落ち着かない。書斎から窓越しに外を眺めてみると近くの宮前公園の桜の大木が大きく揺れている。幸いしばらく外出の予定がないので、自宅に引き籠っている。天気予報からすると、当分降ったり止んだりして外に用件がなければ静かにしているより仕方ないか。