昨夕から世界的にパソコンのネットワークが異常を来した。アメリカのセキュリティー企業が、同社のセキュリティー対策として導入したPCに障害が発生したのが原因だという。アメリカでは、昨日未明から主要航空会社が運航する全便が離陸できない異常な状態になり、ヨーロッパやアジアなど各国でも航空便のみならず、鉄道の運行にも支障が出たり、テレビ放送が出来なくなるなど、経済・社会活動に大きな影響が出た。日本国内でもその影響は幅広く見られ、夕方の成田、及び羽田空港ではウィンドウズ搭載のPCが相次いで異常停止したことにより、空港スタッフは搭乗券に搭乗者の名前をペンで書き込む騒ぎとなった。それ以上にかなりの便が運航中止となり、大勢の乗客に影響を与える事態となり、それがいつごろどういう形で全面解決したのか詳細は今日になってもよく分からない。PC障害は、何としても克服しなければならない。世界的に大きな影響を与えるこの種の事故は、製造元のウィンドウズ製造元が、徹底して調査を行い、2度と起こらないよう十分な対策を講じる責任があると思う。
さて、公職の不祥事を上げたらきりがないが、つい最近収賄事件や、手当の不正受給が詳らかにされ、トップの辞職を含むかなりの処分を下されたばかりの海上自衛隊で、また新たな隠ぺい事件が明らかになった。先日潜水艦救難艦隊員らが5年半に亘り、架空の訓練実績の申請を繰り返して74人が処分され、防衛省は不正の総額は約4,300万円と説明していた。ところが、昨日未明になって突如会見を開き、不正受給の額はさらに増え、最大1千万円が加算され、約5,300万円であることが分かった。同時に関係隊員4人が逮捕されたと公表した。何をやっているのか、やれやれという印象で失望と憤慨を覚えざるを得ない。更に海上保安庁は、昨日佐世保海上保安部の複数の海上保安官が航海日当を不正に受給していたと虚偽の記載をしていたことを発表した。まだ奥が深いようで、今後海上保安庁は、全国の船艇関係者の日当について3年前に遡って調査するという。何とも次元の低い情けない話ではないか。過去の実績を調べるためにスタッフが再び時間を割くという無駄を重ねなければいけない。こんなことなら、普段外部の検査機構を作業の各部署に採用して、きちんとチェックすべきではないのか。日本は公務員の質が低いのか、国家組織の管理が甘いのか。政治家の裏金問題にしても根っこは同じである。国がやっていることが、こんな甘ちょろいようでは、何も信用出来ないではないか。
ところで、今日も相変わらず暑い。妻は買い物があり午前中外出していたが、帰宅するやぐったりするほどの暑さだったようだ。静岡市では、38.9℃を記録したが、東京でも都心はこれも猛暑の35℃だったが、府中市で35.6℃だったというから日本中が熱波に曝されている。フィリピンの東海上では、台風3号が発生したそうだが、これがいずれ日本にも襲来することだろう。日本列島は、猛暑と豪雨の通り道になってしまったようだ。
昨年2023年は、世界の平均気温(陸地における地表付近の気温と海面水温の平均)の基準値(1991~2020年)からの偏差は+0.54℃で、1891年の統計開始以降、最も高くなった。トレンドとしては年々右肩上がりで、長期的には100年あたり0.76℃の割合で上昇しているので、現在の地球温暖化傾向をストップ出来なければ、気温は年ごとに上昇し、いずれ人類は熱中波の中で亡びることになるだろう。