6273.2024年7月16日(火) 自覚はなくともコロナは卒業したかな?

 去る6日に「新型コロナ・ウィルス」に感染してから昨日で10日が経ち、一応コロナ消滅ということになっている。しかし、コロナは実際には再びぶり返しているそうだ。今日他の健康面のご相談も含めて、通いつけの森内科医師に診てもらった。特に感染解消とのお墨付きではなく、特別に検査もなく、予定の10日間が経過したので、引き続き行動に注意するよう仰せつかった。ただ、感染時に比べて特に体調が良くなったというようなことはなく、相変わらず、咳と痰が出ることを医師に言い、その防止用薬の処方箋をいただいた。長い10日間の禁足期間であったが、自らの健康面に注意するための教訓にはなったと思う。心配している友人らにも早速連絡しようと思う。

 来る26日から4年に1度の世界のスポーツ祭典であるパリ・オリンピックが始まる。同じ4年に一度のじめじめした思惑渦巻くアメリカ大統領選に比べて、何とも爽やかであることか。このところ日本代表選手団らも次々と現地入りしている。開会式もこれまでにないセーヌ河上で行い異例の趣向を凝らすと前宣伝されている。昨日はパリ市内で聖火リレーも行われ、準備は着々と進んでいるようだ。どんな形の開会式になるのか興味は尽きないが、3年前の東京大会がコロナの影響で無観客のまま国立競技場で開かれたことを想うと、どんな形であれ多くの人びとが観戦することが出来ることは結構なことである。開会式ではオリンピック旗を小池都知事からパリ市長へ直接手渡す段取りになっていると思う。生憎日本は現地パリとの間に7時間の時差があり、開会式の盛り上がりは日本では真夜中であり、残念だが、高齢者にとっては見逃すより仕方がない。

 かつては日本のメダル有力候補は、柔道、体操、水泳、レスリング、などに限られていいたが、近年は団体スポーツでも、男女バスケット、男女バレー、男女サッカーや、陸上競技の女子投擲競技や、男子短中距離走、など幅広く期待がかけられるようになった。時差の関係もあり実況中継はほとんど夜になると思うが、観られるものなら出来るだけ観て応援したいと思っている。

 さて、トランプ前大統領を暗殺しようとした事件で耳にケガを負ったトランプ氏は、昨日ウィスコンシン州ミルウォーキーの共和党全国大会で、正式に共和党大統領候補者に指名された。これで負傷したトランプ氏は思い切って選挙戦を戦い抜く気持ちであろう。

 ところで、我々日本人にとって心に受けた傷となっている原爆投下で、アメリカのシアトル州にある「原爆の子の像」モデルの少女の銅像「サダコ像」が、足元から切断されているのが昨日分かった。現地では高騰している銅を狙った金属スクラップ業者の仕業ではないかと見られている。来月の原爆の日を前に、毎年シアトル市内で追悼行事を行っている平和団体はショックを受けているという。これは白血病のため12歳で亡くなった佐々木禎子さんを偲ぶため、広島の平和公園にある「原爆の子の像」をモデルに、地元の平和活動家フロイド・シュモ―氏らによって建てられたものである。

 アメリカでは、自分たちにとって嫌なこと、罪悪感のあるもの、思い出したくないことは強引に消し去ろうとする。つまり国家の犯罪であろうとも密かに市民が消滅しようとする。原爆投下による被爆などはその最たるものであろう。原爆投下は終戦を早め、犠牲者を減らすことが出来たというアメリカ独特の屁理屈を言い、犠牲者や遺族らの気持ちを考えない態度は、負の記憶を消し去ろうとする根強い動きが、今もアメリカの市民の間にあることを示している。この「サダコ像」の行方不明は、そんな空気がアメリカ社会には今も根強く残っている事実の一端であることを窺わせる。

2024年7月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com