コロナに感染して以来8日目となった。禁足令は5日間で6日目からは出かけることも可能だが、極力自宅内に引き籠っている。体調は当初に比べれば大分元へ戻ってきたような感じはするが、絶好調というわけではない。コロナに罹り始めた当時の身体全体の重苦しさと気だるさ、と喉の痛みは2日ばかり前から消えつつあり、特にホッとするのは喉の痛みで思うように水分補給が出来なかったことから解放されたことである。食事はまだ少食だが、何とか食べられるようになった。夜間は以前と同じように良く眠ることが出来る。妻は昨日コロナ感染後10日となり今日医院で診てもらった結果、ほぼ完治となった。私も後2日をこのまま何事もなければ脱コロナとなることを期待している。この間体温はほぼ平常になったが、体重は約2㎏減った。残りの2日間を何とか乗り切りたいものである。
さて、自分のことはともかくこのところ世間では、公官庁の不祥事が目に余る。この数日メディアで話題になっている案件だけでも気になっている。外からは不明だが、防衛省は、防衛庁関係の特定秘密に関わる違法な運用や、手当の不正受給などを冒していた、自衛隊員218人もの処分を発表した。特に海上自衛隊では潜水艦の潜水手当などで不正な受給や、基地内でのタダメシ食いが追求された。これらの行為が長年に亘って行われていたというから呆れるばかりであるが、海上自衛隊トップの海上幕僚長は責任を取り辞任する。しかし、防衛省内の責任の取り方については、大臣の1か月分の給与返上程度で良いものだろうか。規律面が弛緩していたとするなら、庁内の組織にもっとメスを入れるべきである。海上自衛隊の不祥事については、他にも今月初めに潜水艦乗組員らが川崎重工から物品の提供を受けた疑いで監察が進められている最中である。外部の人間が立ち入れない組織では、内々で秘密裏に談合して違法的行為を冒す危険がある。それ故に余程管理・監督をしっかりしないと泥濘のような解明し難い事態を招く恐れがある。この辺りを防衛庁は充分気をつけなければならない。
次いで気になったのは、斎藤元彦・兵庫県知事のパワハラである。東大卒で天下り、1度与党に応援を受けて知事に当選したからと言って、この思い上がったパワハラ行為は、行き過ぎで簡単に許せるものだろうか。県民から大きな不満が噴き出しているにも拘わらず、自分自身がよく分かっていない。兵庫県庁内は仕事も手に付かず上へ下への大わらわである。パワハラを告発した元県民局長が亡くなったことを受け、10日県職員労働組合が県知事に辞職を求める申し入れ書を提出した。側近の片山副知事は一緒に辞めましょうと5度までも促したが、受け入れず、副知事は責任を取り退職するというが、ご当人に知事にはその気がないらしい。
昨日県政史上最低の記者会見が行われたが、メディアで流された時間はほんの僅かで、実際には2時間を超える白熱した記者団とのやり取りだったようだ。知事は、「生まれ変わって信頼関係を再構築したい」と辞任する気持ちはまったくないようだった。パワハラを訴えた人が亡くなったにも拘らず、よくぞ「生まれ変われるものだ」と酷評されている。これでは、このまま知事を続けても、来年7月に予定される次期知事選には県民感情を考えれば立候補する資格はないだろう。
あと気になったのは、大阪高検の検事正でもあった弁護士が、検事在任中に部下の女性を官舎内で暴行したことである。こんな人間が、正義を糺せるのだろうか。鹿児島県警察本部長のパワハラも酷い。皆それぞれ国民の税金で養ってもらい、国民のために奉仕を求められているにも拘らず、逆のことを行っている。役人の中には本当に悪い奴がいるものだ。