6265.2024年7月8日(月) 東京都知事選がもたらしたもの

 昨日終わった東京都知事選の結果は、当然と言えば当然、意外と言えば意外な結果でもあった。あれほど春先まで小池知事の学歴詐称問題が問題視され、公職選挙法違反の疑いがあると言われながら、選挙戦に入ってからこの問題はメディアからまったく取り上げられ、追及されることがなかった。誰しもが疑念を抱きながらも小池候補者支援者は小池氏に1票を投じたのだ。選挙後も小池知事は、あの手この手を使ってこれまで通り学歴詐称問題から逃げ仰せるだろう。今日の当選後の小池知事の記者会見の場においても、この種の問題に質問が出なかったし、報道番組でもほとんど触れられなかった。「文藝春秋」5月号に元側近だった人物が、学歴詐称のカラクリを公表した直後には、メディアの関心も相当高かったが、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」のマイナス例となってしまった。

 また、今回の選挙では、意外な結果も表れた。最初に声を上げた蓮舫氏と前知事の小池百合子氏のガチンコ勝負と見られていた。ところが、蓋を開けてみるとその間に広島県安芸高田市の若い前市長・石丸伸二氏が入り込んでいた。1位の小池氏が291万票、2位石丸氏は165万票、3位は蓮舫氏128万票で蓮舫氏は石丸氏にもかなり離され129万票だった。どうして1地方都市の市長が大都市東京の知事選に出て、これほど善戦することが出来たのか。石丸氏はSNSやユーチューブで日ごろから考え方や主張を訴えていた。それが若者層や無党派層へ広がり、支持拡大につなげた原因のようだ。実際10代、20代の支持は、小池知事を凌ぐものだったそうだから、こういう方面の知識について多くの候補者に影響を与えるだろう。尤も石丸氏は次の目標を国政へ向け、出身県の広島県1区を足掛かりにステップアップを狙っているようだ。

 ただ、ネットを見るといろいろ賛否両論のコメントが目につく。中には出身も地方、学歴も関西でどうして東京都知事選へ立候補したのか違和感があるなどとしているが、よそ者排除が透けて見える。それを言うなら兵庫県生まれで、エジプトの大学?を優秀な成績?で卒業したという小池知事はどうなのだ?と聞いてみたい。このあたりが、まだ日本人の悪い意味の「純粋・正統観」が捨てきれないのだろう。

 さて、一昨日婦唱夫随のコロナ感染に罹ってしまったが、考えていた以上に大変であることが分かった。喉の痛みは酷いし、身体の気だるさがある。喉の痛みのために喉を通す薬の服用や水分補給のために水分を取るのも楽ではない。そして直ぐに痰が溜まるので、それを吐き出すのも面倒である。更に薬の影響もあるのか下痢症状をもよおすこともある。もちろん外出は許されておらず、毎日コンスタントに続けていたウォーキングも止めている。毎日平均6千歩前後を歩いていたが、昨日、今日は8百歩にも満たない体たらくである。あと2日で外出禁止は解かれるが、それまでに体調は少しは戻っているだろうか。今の状態からすれば、あまり自信があるとは言えない。

2024年7月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com