6152.2024年6月25日(火) 明後日の米大統領選テレビ討論はどうなる?

 来る11月のアメリカ大統領選へ向けて、バイデン大統領とトランプ前大統領によるテレビ討論会が、明後日ジョージア州アトランタで実施される。通常は大統領選挙前の秋に民主、共和両党の指名を獲得した後で行われるが、今年はまだ2人とも正式に党大会で党代表候補に指名されていない。そこで指名された後に3回ほどCNNでテレビ討論を予定している。しかし、実質的にはすでに2人の間で選挙戦は始まっており、互いの言動に神経を尖らせている。

 2人はそれぞれ討論会において優位に立とうとバイデン大統領は、スタッフらとともにキャンプデービッドの山荘に引き籠って準備に万全を期し、トランプ氏は、積極的に街へ出てバイデン氏に対する攻撃的な発言を繰り返している。どうしても一言多いトランプ氏としては、黙っていられない性分であろうか、下品な発言でバイデン氏を口撃、揶揄している。例えば、トランプ氏は大統領を「スリーピー・ジョー(寝ぼけたジョー)」と呼び、「彼ら(大統領の側近たち)は彼に力強くなってほしいから、討論会の少し前にお尻に注射して、彼を興奮させるだろう」と下品な皮肉を言っている。CNNでは、4年前の両者の対決時に司会者の制止も聞かずに、2人が言い争った前例に懲りて新たにルールを課した。

 1.CNN記者2人の司会により開催される。

 2.討論会の実施時間は1時間半で、CM放送のため2度の中断があるが、この時間にスタッフが両候補に接触することはできない。

 3.マイクは討論会の間、順番が回ってきた候補者以外は消音する。事前に書いたメモなどを持ち込むことは認めない。だが、両候補にはペンとメモ帳、水が渡される。

  4.スタジオに観客はいない。

 トランプ氏は、2016年の選挙でかつて不倫関係にあったとされる元ポルノ女優に「口止め料」を支払うよう、当時の顧問弁護士マイケル・コーエン氏に指示し、これを隠すために 業務記録に虚偽の記載をしたことにより有罪の評決が下されたが、トランプ氏は、これはバイデン陣営によって大統領選で「違法な影響」を与えるためにやられたことだと主張している。

 どうも真っ当な政策論争より、プライバシーを含め相手の欠点を暴き出すような次元の低い選挙戦の様相を呈している。選挙となると、東京都知事選でも一部の候補者による選挙荒らしのようなかつてはみられなかった違法的迷惑行為が起きているが、真剣に当選を願って出馬した候補者には、違法すれすれでも何とかして相手を蹴落としたい気持ちなのであろう。

 さて、気温が上がり不快指数も頂点に近づきつつある今日、我が家の庭に鶯がやってきて、「ホーホケキョ」と啼いてくれた。この冬にはひと声も聞かなかったのに、この暑さの中で聞かせてくれたのは、鶯のサービスだろうか。最近近所をウォーキングしていると古い大邸宅の庭園からほとんど毎日のように鶯の啼き声が聞こえ、気持ちが落ち着くものだが、それが今日は我が庭から聞こえて来たとは至福の気持ちである。

2024年6月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com