昨日から沖縄や九州から太平洋岸に沿って激しい雨が売り、テレビ画像で観る限り九州地方の都市では、猛烈な雨足に屋根の下で雨宿りする人の姿が随分見られた。四国地方では線状降水帯が発生し、正式に梅雨がやって来たというわけでもないが、東京では朝から1日中雨が降り続いていた。今年最大量の雨量である。
ところで、一向に明るい展望が見られないパレスチナ・ガザ地区では、イスラエル軍の攻撃により陸路による食料等緊急必要物資の搬入が困難なため、海路からアメリカ軍がガザ地区へそれらの搬入作業を進めていた。その間一時的にイスラエル軍が攻撃を停止したことに対して、何とイスラエル政府内から軍に対して厳しい反対の声が上がり、ネタニヤフ首相も追随するように、この軍による攻撃停止措置を非難する有様である。このところイスラエル政府内では内部に対立があるようで、以前から政権が不安定との声が漏れ伝わっていたが、去る9日ガンツ国防相が戦時内閣離脱を表明し、ガンツ国防相が所属する中道政党「国家団結党」も連立政権を離脱することになった。政権内に大波、小波が押し寄せていた。ところが、このイスラエル軍の攻撃停止の件では、政府が一致して軍の避難民に対する温情を非難する事態である。ハマスに対する憎しみは骨の髄まで達していて、イスラエル国としては国を挙げてパレスチナ・ガザ地区に対する壊滅作戦を続行しているように見える。
しかし、イスラエルによる弱いもの苛めのような執念深いパレスチナ攻撃は、国際的にイスラエルに何の利益ももたらさない。現在暫定国家であるパレスチナ自治政府を独立国として承認している国々は、国連加盟国193か国の中に145か国もある。その中で承認していない国は、アメリカ、日本などG7を主に、NATOの一部などがあるが、毎年承認国は増えている。仮にイスラエルが、パレスチナを壊滅させたとしても、その時国内がひとつにまとまることが出来るだろうか。その時イスラエルは、現代のネオ・ナチ国として多くの国々から厳しく糾弾され、友好的国交を継続することが出来るだろうか。
さて、東京都知事選に立候補した小池百合子現知事と蓮舫氏が、今日ともに公約を発表したが、その傍ら同時に小池知事の学歴詐称について、知事の元側近で「文藝春秋」5月号に学歴詐称工作を告発していた、弁護士の小島敏郎氏が、今日正式に小池氏に対する公選法違反、つまり虚偽事項の公表の罪で東京地検に告発状を提出した。
小池知事は、4年前の選挙でその問題が発覚し、その時知事ともども隠蔽工作したのが告白人の小島氏であるが、今回改めて学歴詐称が事実であることを書物や、カイロ大生として元同宿人だった女性の告白によって知り、前回とは逆の立場から法的行動を起こすことになった。
それにしても、これだけ学歴詐称を疑われても小池知事は、大学当局が誠意をもって卒業を認めたとの言葉ばかり語っているが、アラビア語の専門家が知事のアラビア語力は大分低いと言い、大学は知事から多額の寄付をされた感謝のお礼に、あまり明確でない言葉で卒業を臭わせている程度である。それにしても知事にはプライドとか、羞恥心がないのだろうか。
東京地裁がいかなる結論を示すか分からないが、近年カイロ大卆の肩書を使わなくなった知事には、後ろめたさがあることは事実であり、どちらに転んでも知事としての評価を劣化させることは間違いない。もし、知事に三選されるようなことになったら、ウソツキ知事の下に東京都民は振り回されることになる。それだけは許せない。
今日自民党は、小池百合子氏を東京都知事候補者としての推薦を見送ると公表した。