6124.2024年5月28日(火) 遅ればせながら祝エメラルド婚ランチ

 今日は今月10日の結婚55周年、いわゆるエメラルド婚にあやかって半蔵門のフレンチ・レストラン「オー・プロヴァンソー(Aux Provenç aux)」で、妻とお祝いのランチをいただいた。本来なら10日の予定だったが、2月に鑑賞を予定していた若手カルテットの音楽会が、急遽その10日に延期されたため、その日のエメラルド婚祝いを今日まで引き延ばしたものである。3月にゼミの友人に紹介され利用したフレンチ・レストランは、すべてに期待を裏切らなかった。料理といい、雰囲気といい、オーナーシェフをはじめスタッフの応対も好感が持て、妻もこんな美味しいフランス料理は久しぶりだと言っていた。すっかり味を占めて来年もまた来ましょうと調子のいいことを言っていた。まぁ来年も56年目の結婚記念日に美味しいフランス料理を楽しみたいと思う。

 今日は沖縄方面に発生した台風1号の影響で九州方面から西日本にかけて線状降水帯が発生し、関東でも所によって激しい風雨があるということだった。幸い時々降雨はあったが、雨に濡れるようなことはなかった。2時半には帰宅していたが、その後夕刻から風雨が強くなってきた。天気は不良なれども、良き結婚記念日となった。

 さて、他愛ない話だが、子どものころを思い出させるような話題が今朝のTV地方ニュースで伝えられた。それは「クモ合戦」という小さなクモ同士の戦斗というか、ケンカである。今の子どもたちはほとんど知らないと思うが、長い間街の伝統だった「フンチ」と言われるクモ同士を小さな容器の中で戦わせるゲームなのである。戦って相手が逃げたら勝ちになる。

 実は終戦の年、1945年に千葉県勝山町(現鋸南町)へ引っ越し、勝山国民学校へ入学してから5年生時に千葉市内へ転居した。その4年半の間に自宅近くの山へしばしば入り、フンチ(ここでは「カネコ=『カ』に強いアクセント」と呼んでいた)を捕まえては、ケンカをさせて楽しんでいた。毎日カネコ捕獲とケンカ・ゲームに夢中になっていたものである。

 そのフンチ同士の戦斗大会が、同じ千葉県内の富津市で長年に亘って開催されていたそうだが、コロナ渦で中止されている間に子どもたちに忘れられたのか、昨年の大会では参加者が激減した。そこで主催者「フンチ愛好会?」が小学生をフンチの居そうな藪の中へ連れ出して捕獲の方法、戦わせ方などを教えたところ、今年は参加者が元へ戻ったという。

 我々が子どものころは、捕まえたカネコをマッチ箱のような紙箱に入れて2匹を戦わせたものである。仮にクモたちにその気がないと箱の裏底を掻いては戦斗意欲を掻き立て勝負をさせて楽しんでいたものである。学校にもカネコを入れたマッチ箱を持ってくる友だちが随分いた。それほど玩具も遊び道具もない時代だったと言えるだろう。

 富津市の同好会では、これからもフンチ大会を続けていきたいそうだ。子どもたちにとっては素朴で結構な遊びだが、近年化学薬品がやたらに散布される時代になってフンチたちは、生き難くなったのではないだろうか。また、1度カネコの勝負を見てみたいものである。

2024年5月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com