6123.2024年5月27日(月) 都知事選、小池知事と蓮舫議員の一騎打ちか。

 良きにつけ悪しきにつけ、とかく話題の多い小池百合子知事が出馬を決意して、ニュース性が高まった東京都知事選が次第に迫って来た。

 今日立憲民主党の蓮舫参議院議員が、7月の都知事選へ無所属で立候補すると表明した。国会でも野党論客の一番手に挙げられる蓮舫議員だけに、知名度も小池知事にそう引けを取るものではない。蓮舫議員の決断には、昨日行われた静岡県知事選で立憲民主党が推した前浜松市長・鈴木康友氏が、自民党推薦の元副知事を破ったことと、東京都議補欠選で自民党元衆院議員に立憲民主党推薦候補者が勝ったことが、蓮舫議員も今なら小池知事に勝てると考えたようだ。

 実は、小池知事が学歴詐称したカイロ大学について、新たな情報があった。カイロ大学は国立大学と思いきや、国公立大でも私立大でもなく、エジプト軍事政権が直接管理運営する国家機関だそうである。従って学長のみならず、学部長さえ大統領に任免権がある。カイロ大を貶める報道は、エジプトそのものへの攻撃と同じと見做されるそうだ。小池知事についてカイロ大声明発表直後に政権寄りのエジプト・メディアが、「カイロ大、危機に瀕する都知事を救うため介入」とか、「カイロ大、都知事の卒業証書を認めない日本メディアに対し法的措置で脅迫」などと報じたという。小池知事はこの問題が一段落してから、カイロ大の不見識な対応に対し感謝の気持ちを含めて、多額の資金を都財政から提供したと言われている。

 話は少々飛躍するが、実は先日南極の専門家で地球物理学者である兄の友人と、現在の世界が戦争状態にあることについて話して、どうして戦争が起こり、それはなくならないのだろうかという話になった。兄の友人はその時、世界の指導者が皆女性だったら戦争はなくなるのではないかと思いがけないことを話された。

 46億年という地球の長い歴史上において女性で抜きんでた指導者、リーダーになった人は、男に比べると大分少ない。それは古来力の強い男性が女性、及び女性社会を抑え込んできたからである。漸く文明化が進むに連れ、少しずつ女性が進出する機会が増えて来た。近年になって、国の指導者に女性が就くことが少しずつ見られるようになった。

 戦後インドにインディラ・ガンジー首相が現れ、お隣のバングラディッシュではすでに2人の女性首相が誕生した。1960年以降女性が首相、もしくは大統領を務めた国は、193か国中68か国もある。2023年1月時点では、33か国ある。

 日本ではイギリスのサッチャー首相、ドイツのメルケル首相がよく知られているが、現在もアイスランド、フィンランド、デンマーク、ニュージーランド、イタリアなどでは女性首相が活躍している。アジアでも現在日本では女性首相はあまり期待出来ない状況にあるが、お隣の韓国では過去に朴槿恵元大統領や、台湾で蔡英文前総統などが活躍していた。

 今国際的に注目されているのが、来月2日に行われるメキシコ大統領選の結果である。クラウディア・シェインバウム前メキシコ・シティー市長に初の女性大統領の期待と可能性が高まって来た。過去にカナダでも女性首相がいたが、ここでメキシコに女性大統領が誕生したら、民主主義国家と声高に叫びつつも女性大統領を輩出していないアメリカにとって、北米で女性大統領を唯一誕生し得ない国として世界へ向けてあまり大きな顔を向けられない。

 そして、この女性リーダー誕生の傾向が進めば、いずれ全世界で女性リーダーだけになる可能性もあり得る。だが、その時本当に戦争や、戦斗はなくなるだろうか。人間は権力を握れば、独裁的な行動に走ると言われる。女性大統領ばかり集まっても権力争いを止めなければ、結局国家間の争いから矛先は戦争へ向かうのではないだろうか。メキシコの女性大統領の誕生を期待するのは、二番手に付けているのも女性のソチル・ガルベス候補で、支持率は30%強だという。新しい女性大統領選出の可能性は強まってきた。

 今日本国内では小池都知事の他には、目立つような著名な女性政治家は数少ないことが、ある面では日本の国際的後進性を表しているのかも知れない。

2024年5月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com