6122.2024年5月26日(日) ラグビーと大相撲の最終大決戦

 今日はスポーツで2つの大きな決戦イベントがあった。

 ひとつは、ラグビーである。リーグ・ワンのプレーオフ決勝戦が行われ、リーグ2位のブレイブルーバス東京(東芝)がリーグ1位の埼玉パナソニック・ワイルドナイツを接戦の末、24-20で破り、リーク・ワン初優勝、前制度から14年ぶりにラグビー日本一の座に就いた。会場の国立競技場は超満員で、5万8千人のファンが詰めかけた。国立競技場の観客数としても4番目に多かったという。試合も逆転に次ぐ逆転で大いに盛り上がった。東京は何とか勝つことが出来たが、最後の残り1分で埼玉にトライされ、逆転されたかと思いきや、今日を最後に現役選手として別れを告げる埼玉の元日本代表選手・堀江翔太選手のパスが僅かにスローフォワードと判定され、トライとは認められず、一時は勝ったと思った埼玉が涙を呑む結果になった。埼玉としては昨年準優勝して今年こそと心に期していただろうが、1歩及ばず2年連続で優勝を逸してしまった。久しぶりにラグビーの面白みをテレビ観戦で感じ楽しむことが出来た。
 2つ目のイベントは、大相撲である。今日夏場所千秋楽を迎えたが、小結大の里が12勝3敗で昨年の夏場所に幕下付け出しでデビューしてから、僅か7場所で史上最速の初優勝を成し遂げた。大の里は、同時に3場所連続で3賞を獲得した。

 新年早々に能登半島地震による災害により落ち込み勝ちの石川県民を、同県出身の大の里が感動させた。出身地の津幡町役場では、町民がテレビ観戦しながら応援し、優勝の瞬間にはどっとどよめきが起きたほど地元民は喜んでいた。

 それにしても日本体育大在学中には、学生横綱、アマチュア横綱のタイトルを勝ち取り、早くから将来を嘱望されていたようだが、昨年夏場所に角界入りしてからまだ幕内3場所目の23歳であり、これからの大成が期待される。

 些か気がかりなのは、最近の相撲界は横綱が照ノ富士ひとりで、しかも休場が多く、大関は4人もいながら夏場所は2人が休場し、若手にとっては大きなチャンスでもあるが、看板力士が休んでばかりいるようでは相撲界の将来も危うくなる。そのうえ夏場所では入幕直後の春場所に優勝したばかりの尊富士が、その春場所中のケガの影響で夏場所を全休した。あまりにもケガの力士が増える傾向にある。身体中を包帯で覆った力士も目に付くようになった。

 夏場所も休場力士が多かったが、出場した力士や、一度休場しながらも再び出場した力士らに助けられ、外見上は土俵は盛り上がり、連日「満員御礼」の垂れ幕が下がっていた。しかし、休場力士が多いこの状態をこのまま放置して良い筈がない。休場は敗戦と同じと見られているので、誰もが多少のケガでも無理して出場し続けようとする。これがいずれ相撲協会に大きく影響を及ぼすようになると思う。

 結論から言えば、大相撲は場所数が多く、1年の内4日に1番の真剣勝負に挑んでいる力士の体力と健康を考え、ひとつの案として、場所数を減らすことも検討する必要があると思う。戦前は、1年間に2場所しか開催されず、その場所も1場所10日間だった。「1年を20日で暮らす好い男」などと言い触らされたものである。それが1場所15日間になり、昭和20年代に1年が3場所制になり、その後4場所制になった。そして、名古屋と福岡でも開催するようになり、1年6場所制となった。いずれも力士には過重な負担である。ケガを直す余裕もなく出場してケガを大きくする。相撲協会も財政的な問題もあろうが、財産である力士を消耗させないためにも長期的に考えて良いのではないかと思う。

2024年5月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com