6121.2024年5月25日(土) 広島平和祈念式典にイスラエルを招待

 広島市が今年8月6日の原爆投下記念日に毎年開催する「平和祈念式典」に、今パレスチナ・ガザ地区に非人道的で残虐な攻撃を行い、多くの犠牲者を生んでいるイスラエルを招待する方針を公表したことに、各方面から批判の声が広がっている。

 1952年から開催されている式典には、2006年以降日本国内に大使館のあるすべての国を対象にして、昨年は111か国とEU代表が参加した。22年からウクライナへ侵攻したロシアと同調のベラルーシには招待状を送っていない。それにも拘わらず、昨年10月からガザ地区に空爆を続け、同地区の住民を飢餓に陥れ、国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状の請求が出ているイスラエルの招待は、原発で亡くなった14万人の人びとを慰霊し、世界恒久平和の実現を祈念することを目的とする式典の主旨に逆らうことになるのではないだろうか。松井一実・広島市長の発言と同時に、抗議の声が広範に寄せられている。これまで原爆反対、平和使節のような顔をして行動していたが、どうもその反対のような市長である。

 4月24日に開かれた松井市長の記者会見では、ロシアとベラルーシの招待は見送る一方で、イスラエルを招待するのは、一方の戦闘は容認し、もうひとつの戦闘は容認しないように見え、ダブルスタンダードではないか、と記者団から厳しく追及された。これに対して市長は、「そんなことは言っていない。ダブルスタンダードはあなたの解釈だ。勝手に想像しないで欲しい」と声を荒げたという。これでは、ともども核絶滅へ向けて同じ行動を取ってきた原爆被災地・長崎市をも悩ませることになりはしないか。広島市の3日後に開かれる長崎原爆記念日では、長崎市長はどういう対応をするだろうか。

 イスラエルを支援するアメリカ政府の考えを忖度し、反イスラエル的行動に出られなかったとすれば、日本国内における反原爆・反戦運動は大きく挫折することになる。

 さて、出るのか出ないのか、7月に行われる東京都知事選に向けていろいろ詮索されていた小池百合子・現知事が、昨日3選を目指して出馬する意向を固めた。正式には29日都議会で立候補の意思を表明する。ウィークポイントは、何と言っても学歴詐称問題である。経歴書に疑惑の「カイロ大学卒業」と記載するか、実際に「カイロ大学卒業」と記載するなら、元側近から告訴されるという時限爆弾を抱えている。小池知事は、今回は自民党、公明党の推薦を受けるようだから、如何に不興を一部都民から買っていようと当選はまず間違いないだろうと予想されている。それにしても自民、公明両党ともに小池知事の学歴詐称を容認しているということになる。今日ウォーキング中に目黒区内を通った時東京都議補選目黒区の立候補者5人のポスターが貼られている掲示板を見たら、自民党元衆議院議員のポスターに昨日までは見られなかった小池知事の「応援します」と書いた10ⅽ㎡ほどの写真が貼ってあった。随分ちゃっかりしている。

 前回2020年の知事選では、小池氏を含む22名が立候補する乱戦風に見えたが、小池氏が59.7%得票で2位の弁護士・宇都宮健児氏に5倍近い差をつける圧勝だった。

 今のところ目ぼしい対抗馬は名乗りを上げていない。先日広島県の石丸伸二・安芸高田市長が名乗りを上げたが、勝負にはならないだろう。誰かまともな有力者が出馬して小池嘘つき知事を一敗地に塗れさせて欲しいと願っている。

2024年5月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com