5994.2024年1月19日(金) 日本共産党委員長23年ぶりに交代

 日本共産党委員長が23年ぶりに交代した。志位和夫委員長の後任に、田村智子副委員長兼政策委員長の就任が決まった。女性委員長は初めてである。志位氏は不破哲三氏が辞めて以来空席だった同党議長に就く。形式的には議長は委員長より上の位置にいるが、実権はそれほど強くはない。

 参議院議員でもある田村委員長は中々の論客であり、国会で安倍政権の「桜を見る会」を舌鋒鋭く追求し、メディアも追求しなかった問題を公にした共産党期待の人物である。

 しかし、全党を挙げて国民のために行動しているにも拘わらず、共産党への支持者がそれほど増えていない。戦前から「共産党が暴力革命を企てている」との風評と誤解が党の順当な発展を阻害しているが、それは今なお公安調査庁が持っている思い込みである。一度貼ったレッテルをはがそうとしないから共産党も大分苦悩させられている。正直に言って、今最も公明正大な考えと行動力を持って国家、国民のために奉仕している政党は、共産党だと思う。主張することに寸分の迷いもなく、利己的なことは言わず、心の底から国家、国民のために奉仕しようとしていると思う。

 その他にも日本共産党が誤解される理由のひとつは、中国共産党の存在がある。中国共産党は、何ら社会主義的、また共産主義的な行動をせず、むしろ覇権主義で真逆な政策を行い、国民を苦しめている。中国共産党は、「共産党」という名を汚しているのだ。その証拠に中国誕生以来毛沢東や、習近平のような独裁者が利己的に長く権力を行使して国を支配し、自由選挙を一切行わずに上意下達式に人事を決め権力を功利的に独占している。こんなやり方は共産主義とは似ても似つかぬものである。農民の都市部への移動を認めようとしない移動自由の制限や、中国共産党に右へ倣えの流儀で言論の自由を与えない現国家体制は、中国共産党一党独裁体制によって構築された悪しき国家創建である。とてもマルクスの言う社会主義国家とは言えない。

 2021年7月1日に中国共産党創建100年に当たり、自民党と公明党は、祝意のメッセージを送ったが、日本共産党は、すでに中国共産党とは絶縁関係にあるため、何の祝意も示さなかった。志位委員長は、中国の覇権主義的行動や、香港、新疆ウィグルでの自由の抑圧、人権侵害に触れて、今の中国共産党は、社会主義とは無縁であり、共産党の名に値しないと突っぱねたこともある。

 中国共産党が中国政府を操って非社会主義的行動に走り、共産党1党独裁国家の形を取っている以上日本共産党が中国共産党、並びに中国政府と距離を置いた関係になるのは止むを得ない。

 日本共産党が、真面目に国のことを考えたうえで、中国共産党とは現状では相容れず、中国共産党がこのまま間違った「共産党」という党名を使い続けるなら、以前に検討されたこともある日本共産党という名称を、思い切って新しい党名に変えてみてはどうだろうかと思う。そうすれば、誤解されている日本共産党に対する悪意のイメージから少しは救われると思う。

 幸い今の日本共産党には、格別悪いイメージがあるわけでもなく、こういう真面目な政党には、もっと支持層を拡大して日本のためにより積極的に活動して欲しいものだと思う。日本の将来を真剣に考えてくれる日本共産党の生き方はもっと高く評価されても好いと思う。

2024年1月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com