5986.2024年1月11日(木) 岩波書店・月刊誌「世界」が変身

 岩波書店が発行している月刊誌「世界」が、変身すると聞いていたが、新しい編集長が30歳代の女性になったと新聞紙上で知った。あのアカデミックでリベラルだが、組織的には保守的なところもある岩波が、味なことをやるものだなと少々意外な感があった。以前は学生を含む若者の間に人気があり、かなり発行部数もあって、「文藝春秋」や「中央公論」と競っていたが、近年はランク外に落ちてしまったらしく、何とかテコ入れしようと思い切った販売行動に出たのではないだろうか。「世界」と言えば、岩波らしく、リベラルな雑誌で学生時代から若いころはよく読んでいた。仕事柄あまり社会的な問題に関わっていられなくなってから、若干読むことから遠ざかっていた。新編集長の堀由貴子氏は、1月号から誌面をリニューアルすると12月号で述べていたが、これまで執筆者のほとんどが男性だったが、これを男女同じくらいにしたいという考えを述べていた。1月号表紙は「世界」の書名を横書から縦書に変えた。そして白紙に文字だけだったものが、大雑把な目次と写真を使用している。そして、女性執筆者が1/3を上回っているのが、確かに変わったと言えば変わったと言えよう。2月号では表紙の色が全面灰色系になったことが大分変ったなと思わせる。

 問題は、内容である。これから拾い読みしてみたいと思っているが、目次からは格別興味をそそられる話題はない。編集部も刷新されたことでもあり、これからどう変貌するのか興味を以て見守っていきたいと思う。

 さて、一昨日来株価が大幅に上がり続けて、日経平均株価は今日も対前日比608円も上がり3万5千円を突破して、35,049円となった。1990年2月以来の高値である。その原因は、日本経済の好調によるものではなく、海外の投資家が日本株を買っているためである。従って、彼らが日本株を手放した時に反動がやって来る。株価高騰の実態は外国人投資家任せということになる。投資により株式の売買で利益を得ようとの気持ちは一切ないので、多少所有している株式は、売買しようとは思わないが、気持ちがゆすぶられることはある。あまり乱高下しないで静かに落ち着いていて欲しいというのが素人の率直な気持ちである。

 昨年末以来注目されている政治家の裏金について、岸田首相は自民党内に「政治刷新本部」を作ると語っていたが、今日その初会合が開かれた。冒頭首相は国民の厳しい目が注がれており、状況は厳しい。一致団結して事態に対応するよう求めた。しかし、裏金問題を演じていた自民党安倍派議員が最多数の刷新本部に期待感は薄れる。しかも、顧問に、行動力に疑問のある麻生太郎副総裁と菅義偉前首相が名を連ねているようでは、実効性があるのか疑問である。今日の会合では、派閥の解消に関する多くの声が上がっていたようだが、派閥会長は派閥は政策集団としてというようなきれいごとで済ませようとの腹が見え見えである。これでは入れ物は作ったが、中身がないということになろう。こうして、結論が出そうもない会合を重ねては貴重な時間を無駄に使っているだけになるのではないだろうか。

2024年1月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com