2020年オリンピック東京開催を受けて、関連ニュースがいろいろ取り上げられている。今朝は2020年オリンピック競技種目で過去に実施されていたレスリングが一旦は除外とされながらも、復活を果たしたとのニュースが入ってきた。レスリングは日本が得意とする金メダル有望種目であるだけに、開催地で競技が実施されることが決まったことは心強い限りである。
気になるのは、開催時期が前回と同じようにスポーツに最適な10月ではなく、最も不向きな蒸し暑い7月24日から8月9日の17日間に決められていることである。今夏も猛暑日・真夏日続きで大分参ったのに、時期をずらせて開催するという話がどこからも出ないことが不思議である。夏開催は既定路線である理由がテレビ局の都合であることは分りきっている。しかし、このままだときっと熱中症により観客がバタバタ倒れる事態が起きるだろう。どうしても日時を変えられないならせめて夜間にナイターで行うよう実行委員会は配慮して欲しいものである。
東京が開催地と決定した背景には、最後のプレゼンテーションで代表者が行ったスピーチの評判が高かったことが挙げられるようだ。冒頭の高円宮久子妃殿下と滝川クリステルさんの上品なフランス語のスピーチ、震災と挫折から立ち直り聞く人の心に響く体験を語ったパラリンピック出場選手の佐藤真海さん、ジェスチャーを交えて歯切れの好い話しぶりのフェンシングの太田雄貴選手、そして政府のサポートと汚染水からの安全性を力説した安倍首相のスピーチが海外のメディアの間でも評価が高かったようだ。更にプレゼンテーションの間に背後に映されたビデオ画像が良かったようだ。
すでに日本はこれまで大きな大会を成功裏に運営した実績が数多くあり、運営面ではまったく不安は感じられない。あっと世界を驚かすような開会式を始めとして、世界中から信頼される大会運営を行って欲しいものである。
それにしても開催地決定の直前に、隣国の中国と韓国が反日感情があるにせよ、平和の祭典に嫌がらせのような情報をいくつも流して日本の足を引っ張るような行為が度々見られたことは極めて遺憾であり残念なことである。日本側からの要望や、アプローチに対しても両国IOC委員は、一切接触を避けていたが、これは国からの指令に基づくものなのだろうか。いかにも子どもじみた態度だった。
結局は世界の良識が日本でオリンピックが開催されることを快く思わない中・韓両国の未成熟な国民感情を一蹴した点においても、東京開催が決まって良かった。
これが五輪効果なのだろうか、今日の東証株式市場では早速建設、不動産、鉄道等で大きく株価を上げ、今日の日経平均株価は対前日344円の値上がりとなった。
さて、昨晩訃報を受け取った。高校ラグビー部仲間の大島泰毅くんの奥さんが亡くなったとの連絡だった。数年前からALS(筋萎縮性側索硬化症)になり、常に愛妻家の大島くんが傍で付き添っていたようだ。ラグビー部の催しにも奥さんを1人にして長い間外出することができず、気持ちはあれども現場に顔を見せるということはあまりなかった。元々滅法ラグビー好きなだけに、奥さんを失った悲しみは計り知れず当分は落ち込んでいるだろうが、早くその悲しみを乗り越えて、ラグビーへ戻って以前のように明るい顔を見せて欲しいと思っている。