2312.2013年9月11日(水) 東日本大震災から2年半、尖閣諸島国有化宣言から1年

 一昨日の本ブログに2020年東京オリンピックの盛夏の開催時期について懸念していると指摘したところ、タイミング良く同じ日にブラッター国際サッカー連盟(FIFA)会長が、2022年ワールドカップ・カタール大会について、カタールを開催地に決めたのは間違いだったかも知れないとの考えを明らかにしたと時事通信が伝えた。6~7月に開催されるワールドカップ・カタール大会は、生憎猛暑が真っ盛りで選手の体調面が憂慮されている。自分たちで決めておきながら、何をいまさらという感なきにしも非ずだが、真剣に考えてみると猛暑時期に全身を精一杯使うスポーツでは体力の消耗のみならず、精神面の疲労も計り知れない。そればかりか、観客も熱中症を起こす心配がある。悪条件下の大会では、素晴らしい記録が生まれることも少ないだろうし、観戦して楽しい気持ちにもならないと思う。

 ブラッター会長は次回理事会で開催時期の冬季への変更を提案することも検討していると語った。

 そこで2020東京大会もテレビ局の商業ベースに惑わされず、現状の真夏の開催予定を秋に変更するとか、せめて夜間開催に変更することを考えてみる気はないのだろうか。時恰もIOC会長が12年間務めた五輪規模縮小派のベルギー人ロゲ会長からドイツ人のバッハ会長に交代した。この際より良いスケジュールを再検討する話し合いを持って新会長としての新機軸を打ち出して見てはどうだろうか。

 さて、今日は12年前にあの忌まわしいニューヨーク同時多発テロが起きた日である。日本国内では東日本大震災が今日ひとつの節目の日を迎えた。東日本大震災が襲ってからちょうど2年半になる。死者は15,883人に達した。不明者はなお2,654人もいる。最も犠牲者が多かったのは宮城県である。宮城県の死者の数は全体の過半数を超える9,537人になる。オリンピック東京開催決定の慶事も被災者にとっては、気休めにもなるまい。復興支援が遅れている時に、莫大の予算をつぎ込む五輪関連インフラ整備事業なんて他人事に思えるのではないだろうか。安倍首相もプレゼンテーションで力説していたように、‘The situation is under control.’の言葉が国際公約となった。一日も早く本当にコントロールして欲しいものである。

 今日は日本にとってもうひとつエポック・メーキングな日である。尖閣諸島の国有化宣言をしてちょうど1年である。最近とみに中国公船の日本領海侵入が甚だしくなった。一昨日には中国の無人機が尖閣島近海を飛ぶようになった。益々エスカレートしていまや一触即発の雲行きである。この危険な事態をこのまま放置するのか、中国の姿勢が問題ではあるが、日本政府も日本固有の領土との主張とか、話し合いの門戸はいつも開いているとの一方的なステートメントだけでは、分らずやの中国は聞く耳を持たないだろう。改めて尖閣問題を棚上げするというのは無理だろうが、少しは知恵を絞った考えを提示できないものだろうか。

 この先は政治家が解決すべき問題だが、普段から勉強をせず怠けて、私利私欲のためにしか働かない政治家にはいくら言っても所詮無理だろうか。

2013年9月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com