2313.2013年9月12日(木) 川勝平太・静岡県知事のやりたい放題

 一昨日川勝平太・静岡県知事が、全国学力調査で静岡県の小学六年生国語Aの成績が全国で最下位だったことを憂慮して、成績が下から100校内の小学校長名を公表すると爆弾宣言した。責任の所在を明確にしたいとその理由を述べた。しかし、「教え方が悪いから子どもの成績が上がらない」とか、「先生の授業が最低だということ」とはあまりにも短絡的でよく言ったものである。教育者と自称する人が、よくもこんなえげつない非教育的なことを行えるものかと呆れるばかりである。

 これには下村博文・文科相も「教育とはいいところをもっと褒めること」と指摘して暗に川勝知事のやり方に批判的な考えを述べた。

 大体この川勝知事は、これまでパフォーマンスが過剰で過去に私生活面でもとかくの噂があった人である。確かに教育者だったキャリアはある。知事に就任する前は、静岡文化芸術大学学長だったし、自分の名と実績を売り込んだのも早稲田大学教授時代だった。但し、その早大教授時代には、女性問題を引き起こし顰蹙を買ったことがある。お気に入りの女性を早大事務局に採用させて、自分の秘書代わりに使っていたところまでは問題にならなかったが、その女性を妊娠させて堕胎させ、早大事務局の実力者が走り回って示談に持込み、ことを収めたスキャンダルは知る人ぞ知る有名な話である。果たしてこういう人物が教育者として、また行政のトップとして適任かどうか、資質を問われるところである。

 高校後輩の軍事評論家・小川和久氏から伺ったところでは、小川氏が静岡県立大学客員教授に就いたのは、川勝知事の強い要請だったということであるが、さぞや小川氏もこの知事の暴走にはがっかりしているだろう。

 今年6月知事に再選された川勝知事は多分有頂天だろうが、このような人格的に問題があり非教育的な人物が県のトップの地位をかさにきて、教育の現場で教育的な効果がほとんど期待できない仕打ちをしようというのは、どういう料簡だろうか。

 先日橋下徹・大阪市長が大阪市立大学学長選出問題に関して横車を押すかのような言動があったが、川勝知事のやり方もそれと同じ次元の話で噴飯物である。こういう人たちは、自分が偉くて何でもできる、許されると思っているのだろうが、自分でやっているプライベートの行為があまりにもだらしなく、やっていることはまったくお話にならない。教育面で他人につべこべ言う前に、まずは自分自身の未熟さを反省し、自分を正すことの方が先ではないか。

2013年9月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com