5967.2023年12月23日(土) 日大不祥事に続き、立教大野球部でもパワハラ

 昨日のブログに取り上げたダイハツ工業の不正事件で、生産、及び販売が停止したことについて、同社組合幹部はその間にも給与の90%を支払ってもらえるよう会社と交渉すると語った。このトラブルが公になる以前には、会社側と組合との間で会社業務がストップしたケースには、給与の60%を保証するとの協定が結ばれていた。それを上回る組合の要求には、会社の失態が原因の減給には組合として納得できないとの強い要望があるのだろうか。しかし、現状が好転しない限りは、従業員は確かに大変だと思うが、やがて会社の資金も底を突くことだろうからどこまで現実的な話になることか、組合員としてはハラハラしているのではないだろうか。

 不祥事の対象は異なるが、過日日大アメリカン・フットボール部が廃部の方針を出すとともに、別途新しい部を設立すると伝えられた。何年か後には、日大アメフト部として活動しているのではないかと想像される。大学運動部にはともすると「らしからぬ行動」が見られることが懸念されてきた。それは、察するところ運動部所属の部員に大学生としての学力が伴わない部員がかなり多いようだ。特に高校時代に一芸に秀でて、スポーツ選手枠で推薦入学した学生に多く見られるようで、彼らは毎日合宿所、或いは下宿先と大学のグランドの間を往復するだけで、授業にはほとんど出席しないと言われている。ある大学の強豪スポーツ部では、入学した4年後に大学から卒業証書を受け取ることが出来ない学生が、ほぼ3割もいると言われている。

 このような噂が出るような大学運動部では、改めて検討を始めたとも伝えられている。そこへ昨日になって立教大学野球部内のパワハラ問題が表沙汰になった。立教野球部と言えば、かの長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督の母校である。週刊誌の記事によれば、すでに第三者委員会が調査報告書を大学総長あてに提出したという。報告書には、口頭による指導から暴行へエスカレート、バットによる前歯損傷、未成年部員の喫煙・飲酒の強要などが、ほぼ事実であると確認されている。但し、野球部及び大学による「もみ消し」や、「隠蔽」の事実は確認されなかったという。その内容を受けて大学側は、野球部内のガバナンスの欠如との指摘を受け、野球部現監督との契約解除を決定した。

 大学も大分反省して、野球部員に対して「学則上の対応が必要と認識される部員に対しては、教育的指導も含めて適切に対応する」としたうえで、今後体育会各部と学生間のコミュニケーションのあり方を含め、適切に対応できるようなマネジメント体制を整備していくとの再発防止策を発表した。

 大学も運動部の管理をやや放置していた印象があるし、運動部自体は勝利だけのために学生の領域を超えて行動する傾向が見られる。だが、その割には、立教大学野球部の今秋の東京六大学リーグ戦の成績は、2勝8敗で、対東大戦2勝の外は、他の4大学戦にすべて2戦2敗というパッとしない実績だった。ここは原点に返って、野球部は大学本部ともども本来の姿に立ち返るべきであると思う。

2023年12月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com