2314.2013年9月13日(金) 親しかった元上司の八木さんに会う。

 歯の定期検診のため会社に勤めていたころから通っていた代々木の歯科医院へ行ったところ、偶然にもそこで元会社の先輩、八木朝男さんにお会いしたのである。なんとほぼ20年ぶりに近い。時折手紙の交換はやっているが、普段はほとんど会うことがなかった。八木さんは英語の卓越した使い手で、英語通訳資格取得者として途中入社してきた。

 学習院で天皇陛下が皇太子時代に家庭教師だったアメリカ人・ヴァイニング夫人に英語を習っていたというから筋金入りである。会社で改めて英語に目を見開かせてくれ、人一倍興味を持たせてくれたのも八木さんである。一時は八木さんが部長で私が課長時代に2人で会話をする時は仕事であれ、日常会話であれ英語を話していたこともある。毎週‘DALE CARNEGIE COURSE’に通い、スピーチの勘所、特にジェスチャーの表現方法を少しはマスターできたのも日常のそういう風変わりなトレーニングがひとつの成果として表れたのではないかと思っている。‘DALE CARNEGIE COURSE’終了後は、そこから依頼され短期間ではあったが、話し方英語講師の助手のような‘Graduate Assistant’として活動できたのも八木さんのアドバイスがあったからである。

 旅行会社現役時代に新たな分野へ興味を示すことができて、ほぼ全方位の分野で活動できたのは英語の師匠だった八木さんの影響が大きい。聞けば、6年前に奥さんを亡くされてから難聴の傾向にあると言っておられた。旅行会社のスタート時にともに力を合せて海外旅行部門を軌道に乗せるべく努めたことが思い出される。

 お互いによく知っているブリュッセルに住んでおられた安原久雄さんが昨年亡くなられたことを惜しみ懐かしんで話が尽きなかった。四国出身の安原さんは半世紀近くブリュッセルに生活し、自然食品の普及に力を尽くされた。この間ブリュッセルで何度となくお会いしていたが、残念である。

 八木さんも今では1人暮らしで今年80歳になると仰っていたが、いつまでも元気でいて欲しいと願わずにはいられない。

2013年9月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com