2320.2013年9月19日(木) 失言・放言の自民党「あほう」議員

 荒れた気象に振り回された日本列島であるが、今日は落ち着いた中秋の名月である。朝日夕刊「素粒子」に依れば、この日を中国では「中秋節」、韓国では「秋夕」と呼ぶそうである。夜になって上空に目をやると真ん丸い月が煌々と明るい光を照らし出している。ロマンチックである。

 このところ自民党議員の失言が相次いで、一部には失望と顰蹙を買っている。溝手顕正・参議院議員会長が参議院選挙後に「安倍総理のように大変勢いのいい総理のもとですと、バカでもチョンでも(選挙に)通ると言う要素があることは否定できない」と言ったかと思うと、脇雅史・参議院幹事長が「政党が国会議員の候補をきっちり選べば、選ぶ人が『あほう』でも選ばれる人は立派だ」と述べた。よくこれだけ後から後へと次元の低い失言や放言が噴出するものだ。批判が出るとすぐ当人は撤回したり、言い訳を言うが、これが本音であることは間違いない。これ以外にも麻生太郎副首相がナチ発言を軽薄に述べたのもつい最近のことである。

 どうしてこのような軽率な発言が、いい年をした政治家の口から簡単に漏れてくるのだろうか。つい気が緩むということはあるが、それでも人格的に尊敬できるような人や、自分の発言が他の人に与える影響、効果を考えている人はそんなことはしない。よく言われるお調子者、ばか者がこういうようなボロを出す。こういう議員は選ばれる「あほう」なので、さっさと辞めてもらいたいと思う。

 さて、今以て汚染水漏れが続く福島第一原発4号機について、内外からの批判が高まっている折責任者として対応するために今日安倍首相が現地を視察して、汚染水処理作業と国がどこまで汚染水防止のために関わるのかをチェックした。1号機から4号機までは廃炉が決まっているが、まだもたもたしている。これを現場で見かねたのか首相は今日5、6号機の廃炉を東京電力に要請した。

 ところが、東電は廃炉にするかどうかを年内に決めると回答した。そんなに時間がかかるのか。作業をやることに要する時間ではなく、決断するための時間である。これではあまりにも現代の政治、経済のスピードについていけなくなる恐れがある。こんな状態だから東電は汚染水漏れも防げないのではないか。もっと真剣にやってもらいたいものだ。

2013年9月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com