5929.2023年11月15日(水) 宝塚歌劇団、早大相撲部、日大の規律破綻

 今日は、七五三お宮参りの日で幼い子どもたちの健やかな成長をお祝いする1日である。我が家の孫たちは皆すでに七五三を済ませたので、今では特別なこともしない。そんな爽やかな行事に反する騒ぎが今話題になっている。テレビのワイドショーで取り上げられているのは、宝塚歌劇団の25歳の劇団員が9月末に死亡した事件である。彼女の死は自殺ではないかと推察されたことから劇団内の先輩らによるパワハラが原因ではないかと、遺族が劇団に真相の究明、さらに謝罪と補償を求めた事件である。

 昨日外部の弁護士による調査チームの調査報告がまとまり歌劇団は会見を開いた。歌劇団側は管理責任を認めて謝罪したが、いじめを否定し、パワハラは確認出来なかったと公表した。これに対して遺族側は、納得できないと批判した。こんな状態だと恐らく問題の解決は大分先になることだろう。

 これまで宝塚歌劇団と言えば、「女の城」と言われ、多くの子女が憧れる劇団で、その入学試験も数十倍の倍率で数多くある試験の中でも最難関のひとつと言われている。宝塚は「清く正しく美しく」の校訓が爽やかなイメージを象徴している。これまでにも多くの著名な女優、歌手、タレントらを輩出し、常に話題を攫うような華やかな歌劇団だった。男役者だけによって演じられる歌舞伎に対して、女性だけが演じる宝塚は、それだけでもユニークで社会的にも評価されている。特殊な世界であることは間違いないが、現役の劇団員をはじめ、大勢のOGにとってこの自殺は悲しい事件だったのではないかと思える。容易ならぬ事件ではあるが、少女たちの夢を奪わないような形で解決することを願っている。

 さて、一昨日の本ブログに大学運動部の不祥事について批判的に触れたが、その大学運動部では相も変わらず不埒な問題が発生している。今度は、早稲田大学相撲部員が大麻を所持していて逮捕されたのである。日大アメフト部と同じである。早稲田の相撲部と言えば、戦前双葉山と同じ時代に活躍し、戦後しばらく学卒力士が生まれない中で学生相撲出身力士と持て囃された関脇笠置山がいる。断髪式が早稲田大の大隈講堂で行われたのは異例である。捕まった部員はその先輩の名を汚す結果となった。

 その他に今朝の朝日社説に、またもや「日大の不祥事」として日大が重大な岐路に立っていると取り上げられている。すでに澤田副学長がアメフト部員の大麻所持を12日間も警察に届け出なかったことから、林理事長から辞職を促されているが、当の副学長が納得していない。社説では、理事会にはコンプライアンス意識が欠如し、ガバナンスが機能しなかったとして林理事長、酒井学長が批判されている。別の報道では、理事会が理事長、学長、副学長の解任を求めたとも伝えられている。理事長就任を面白そうだからと遊び半分で引き受けた林真理子理事長の軽々しい言動が、重要な大学経営面で誤った方向に表れたと言えよう。現時点では、まったく展望が開けないという印象である。日本一のマンモス学園にも夕日が射してきたようだ。林理事長も今度こそ本気で改革をやり抜くことを行動で示さなければ、理事長の座を去ることや、作家としての評価が消えていくことを覚悟しなければならないだろう。

2023年11月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com