一昨日から新潟市内に住む二男家族4人が滞在していたが、午前中車で帰って行った。2歳8ヶ月の長男と5月に生まれたばかりの長女も随分可愛くなった。今回は二男が転勤で来月から東京勤務になるので、その家探しが目的である。新潟と首都圏では随分条件が違うようで、特にその家賃と住居面積に開きがある。新潟市内でJR新潟駅からそれほど遠くない好立地であるにも拘わらず、現在の賃貸マンションはリーズナブルで大分床面積も広かったが、東京近辺ではとても望むべくもない。こればかりは手助けのしようもない。
さて、国内外で大きなニュースとして取り上げられた事件が2件ある。ひとつは中国共産党幹部の薄煕来・元重慶市党委員会書記が、収賄と横領、職権乱用の罪に問われた裁判で、無期懲役と政治的権利の終身剥奪、全財産没収との判決を言い渡されたことである。この事件が明るみに出た背景には、現在の中国指導部にとって薄氏が都合が悪く好ましくない人物とされ、指導部が彼ら自身の保身上ライバルを抹殺したとの見方がある。尤も薄氏の夫人が知り合いのイギリス人を殺害したことはどうも事実のようで、夫人はすでに執行猶予付き無期の判決を受けているが、夫人を救うために薄氏が捜査当局に圧力をかけたが、職権乱用との罪状を課せられた原因でもある。この公開裁判には、党指導部による見せしめの意味もある。
中国では三権分立はなく、裁判所も共産党の指導下にあり、高官の裁判では党指導部の意向が判決に左右されると言われている。党指導部としては、都合の悪いことは臭いものに蓋と一方的に断罪し隠蔽しようとする。中国における民主主義はいまだ夜明け前である。
もうひとつの国内ニュースとは、最近JR北海道で列車脱線によるたるみ事故が相次いで発生しているが、その常識外の原因が会社側によって公表されたことである。
これは安全・安心をうたい文句に事故の絶滅を期している鉄道会社が、全社的に手抜きを続けていたという信じられないケースである。国土交通省もあまりの酷さに呆れている。会社内部からも驚きの声が出ている。何とレール幅が安全基準通りに設定されていなかったことが判明した。それを修理しようともしなかったのだ。JR北海道で異常個所97箇所が放置されていたというから、呆れ果てる。そのまま放っておいたら、列車が脱線することは当たり前である。しかも、最初は問題なしと説明していたが、国交省の指示で点検して異常が放置されていたことが判明したという。国交省ではJR北海道に対して引き続き特別監査を行うとしている。
この2年間で大きな事故が5件、小さなものを含めると事故が頻発し、2年前には当時の社長が不祥事故の責任を感じて入水自殺をしたいわく付きの会社である。とても鉄道業を営むような資格がない企業と言われても弁解の余地がない。会社ぐるみで事故を起こし隠蔽して反省の欠片もない。
こんな無責任な会社があるとは想像もできなかった。社長以下幹部は総辞職すべきであろう。まったくひどい会社もあったものだ。