5913.2023年10月30日(月) ラグビーWC好評と濃霧の中の女子サッカー

 9月8日から51日間に亘りフランス各地で開催されていたラグビー・ワールドカップ(WC)決勝戦が昨日行われ、南アフリカが宿敵ニュージーランドのオールブラックスを12対11の僅か1点差で破り、2大会連続4度目の優勝を飾り、盛況の内に大会は終了した。試合は日本の明け方に行われたので、生では観られなかったが、午後のひと時をテレビ録画でじっくり楽しむことが出来た。スコアが示す通り、接戦の好ゲームだった。欲を言えば、レフェリーの判定が遅すぎるのと、分かり難いジェスチャーにイラつく場面が大分あった。ニュージーランドにとっては、ケーン主将が前半半ばでレッドカードにより退場させられたのが痛手だった。違反タックルも、それほどラフなプレーには見えず、イエローカードで済ませられるのではなかったかと思ったほどだった。決勝戦でレッドカードが出されたのは初めてである。試合運びは、日本チームのスタイルとは少し異なり、両チームとも体力的に優れているせいか、FW戦に持ち込むケースが多く、バックスへの展開場面があまり見られなかったのが、私には少し物足りなかった。

 今大会の日本チームは、前大会に続き2大会連続で決勝トーナメントに進出することは出来なかったが、持てる力を存分に発揮して健闘したと思う。実際イングラントとアルゼンチンが、ニュージーランドに次いで3、4位となったが、日本はその両国と同じ予選グループで対戦し惜しくも敗れ、決勝トーナメント進出の機会を逸したくらい日本も実力を身に付けてきた。次回大会の活躍ぶりを大いに期待している。そしてこれから、国内のラグビー・シーズンが佳境に入りラグビー界は活況を呈することだろう。

 さて、華やかで盛り上がったラグビーWCとは対照的に、女子日本代表サッカー「なでしこジャパン」が、昨日パリ・オリンピックのアジア2次予選開催のウズベキスタンで、同国チームとグループCで対戦し2―0で快勝した。ところが、この戦いぶりが物議を醸している。というのは、日本は、前半15分までに2点を奪ったが、その後パス回しばかりしてシュートを1本も打たなかったというから珍しい。グループAの強豪オーストラリアと対戦しないよう、ウズベキスタンに得点を与えずに得点と失点を計算しながら手加減をした試合をしたとして、特に中国のメディアから厳しく非難されている。「なでしこジャパン」がそんな顰蹙を買うようなせこい戦い方をするとは信じられないが、中国のメディアが非難している点にはそう受け取れないこともないとも思える。いずれにしても全力を傾けてプレーして、後ろ指を指されないよう気を付けてもらいたいというのが細やかな希望である。

 最近女子サッカーに関しては、あまりすっきりしたニュースが伝わってこない。過日開催された杭州アジア大会サッカー女子決勝で、「なでしこジャパン」は北朝鮮に4-1で勝ち、日本が金メダルを獲得し、北朝鮮は銀メダルに終わった。試合後の表彰式で国歌♪君が代♪が演奏されていた最中に北朝鮮の選手たちは全員国旗に背を向けた。悔しい気持ちは分かるが、スポーツでは例え敗れても相手に敬意を表して称えることを、行動で示すよう気を付けなければいけない。北朝鮮チームは、男女ともラフプレーでも大きな話題になった。国のトップ金正恩・朝鮮労働党総書記に倣い、他人に迷惑をかけることを国是にしているのではないかとつい考えてしまう。

2023年10月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com